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痴人の愛(仮)角川文庫

Junichiro Tanizaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044000783
ISBN 10 : 4044000786
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan

Content Description

「つまりナオミは天地の間に充満して、私を取り巻き、私を苦しめ、私の呻きを聞きながら、それを笑って眺めている悪霊のようなものでした」独り者の会社員、譲治は日本人離れした美少女ナオミに惚れ込み、立派な女に仕立ててやりたいと同居を申し出る。我侭を許され性的に奔放な娘へ変貌するナオミに失望しつつも、その魔性に溺れて人生を捧げる譲治の狂おしい愛の記録。谷崎の耽美主義が発揮された代表作。

【著者紹介】
谷崎潤一郎 : 1886年東京・日本橋生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年に第2次「新思潮」を創刊し、「刺青」「麒麟」などを発表。耽美主義的な作品で知られ、生涯3度の『源氏物語』現代語訳を手がけた。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年7月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    表紙がまた印象的な絵になっていたので再読。私の正直な感想としては昔の作品ながらこんなにも女性に尻にしかれる作品をここまで赤裸々に描き上げるのはすごく感じた。河合がやたら優しくしてて今の軟弱と言われる男性像にも近く感じた。

  • 優希

    角川文庫で再読です。何処までも淫靡な世界ながらも美しさを感じずにはいられません。偶然の出会いで共に生活を始めた譲治とナオミ。可憐な美少女だったナオミは全てが許されていたが故に性的に奔放な娘へと成長していく様子が色っぽい。譲治は失望の反面、魔性に溺れ、狂おしいほどの愛を抱くようになるのも当然のことだと思いました。悪女なのに限りなく魅力的に描かれるナオミ。耽美主義と官能が絡みあった物語に引き込まれました。

  • 扉のこちら側

    2018年241冊め。新潮文庫で初読。再読。再び「君たちずっとやってなさい」と言ってやりたくなる。初読時よりナオミに対する苦手感は薄れてきた。

  • カピバラKS

    ●頂き女子「ナオミ」の成功譚であり、女の色香に惑溺された男「譲治」の失墜譚でもある。まあよくある話だ。●男の自分としては、男の側の気持ちが分からなくはない一方、女の側に好感を持てるはずもない。とはいえ、バブル期のミツグ君やアッシー君について、世間が特に厳しく批判したワケでもないように、当人同士が納得し他所に迷惑をかけないならば、歪な男女関係でもさほど支障はあるまい。●本書は青空文庫で読もうと思っていたが、文豪ストレイドッグスアニメ化記念値引に魅せられて、つい本を購入してしまった。これぞ書痴の愛である。

  • 優希

    隠微ながらも美しい世界が広がっていました。ふとしたことで出会ったナオミに惚れ込んだ譲治。ナオミは全てのことを許されていたので、可憐な美少女から性的に奔放な娘へと成長していくのが何とも色っぽく感じます。穣治は失望しつつも、その魔性に溺れ、狂うような愛を抱くのも必然ですよね。悪女ながらも魅力的なナオミ。耽美主義と官能が絡み合った物語にひきつけられました。

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