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谷崎潤一郎=渡辺千萬子往復書簡

Junichiro Tanizaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122046344
ISBN 10 : 4122046343
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「私はアナタを少しでも余計美しくするのが唯一の生きがひです」―谷崎潤一郎と、『瘋癲老人日記』颯子のモデルとなった渡辺千萬子の往復書簡集。複雑な谷崎家の人間関係のなかにあって、作家晩年の私生活と文学に最も影響を及ぼした女性との日々が活き活きとたちのぼる。

目次 : 「潺湲亭」のこと(後の潺湲亭)(渡辺千萬子)/ 昭和二六年(一九五一)‐昭和三〇年(一九五五)/ 谷崎家の人々(渡辺千萬子)/ 昭和三一年(一九五六)‐昭和三二年(一九五七)/ 千萬子抄のころ(渡辺千萬子)/ 昭和三三年(一九五八)‐昭和三五年(一九六〇)/ 瘋癲老人日記雑感(渡辺千萬子)/ 昭和三六年(一九六一)‐昭和四〇年(一九六五)/ 送り返された手紙(渡辺千萬子)

【著者紹介】
谷崎潤一郎 : 明治19年(1886)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝大国文科に入学するも、のち中退。明治43年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。『痴人の愛』『卍(まんじ)』『春琴抄』『細雪』『少将滋幹の母』『鍵』など、豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和40年7月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和24年には、第八回文化勲章を受けた。昭和39年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた

渡辺千萬子 : 昭和5年(1930)、京都市に生まれる。同志社大学文学部英文学科卒業。平成13年(2001)、二百通に及ぶ往復書簡を公表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • eihuji

    【谷崎番外地A】9月読了。ちまこ、ちまこ、ちまこ、ちまこ、と千萬子賛美一色に染まる本書に谷崎晩年の老醜が暴露され苦笑させるが、自身を投影する「瘋癲老人日記」が俯瞰的視野で描かれている以上計算されたゲームを文豪は楽しんでいる様子も窺われる。まあ随所で度し難い変態性が噴出しているが。青年期から壮年期の谷崎の鋭い眼力が、老境に至るにつれ弱々しくなり最晩年では偏屈さだけが顕著になる。気力体力の衰えた老人の千萬子への依存がエスカレートしてゆくのは不可避であり必然だった。

  • たまうさ

    どこまでが本気でどこまでがゲームなのか、まるで谷崎の小説を読んでいるような気がしてくる。

  • Noelle

    渡辺たをりさんの「祖父谷崎潤一郎」に引き続き、読了。20年ほど前の出版である前著にも垣間見える谷崎の 率直な物言いの手紙のやりとりが膨大な量で収録されている。嫁である千萬子さんとの心の交流、作品への影響も興味深いが、若い知的な女性の心持ちや谷崎から受けた有形無形の影響が 文学的なニュアンスで描かれていることに感動する。また、出版に際しての千萬子さんの文章、あとがきなどからも聡明な女性の姿 思いが浮かび上がり、出版に尽力された中央公論社の嶋中会長の慧眼はさすがである。次は「谷崎ーの恋文」を読むのが愉しみ!

  • 石橋

    文豪の書簡というのは誰のであっても興味深くて面白いものだが、これは度を超えた衝撃。谷崎の千萬子に対する絶対的な崇拝にいちいちドキっとさせられるが、読み進むうちに千萬子の知的で瑞々しい魅力に自分も魅了されてしまう。解説にもあるように、全ての書簡が網羅されていないところが逆に読み手の想像力をかきたてる。この本、マジ最高。公開してくれてありがとう千萬子さん。

  • yoyogi kazuo

    創作意欲を掻き立てるために敢えて義理の娘にインスピレーションを求めていた様子が伝わってくる。「瘋癲老人日記」は確かに千万子の存在がなければ書けぬ作品だったろう。

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