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落日

Kanae Minato

User Review :4.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758413428
ISBN 10 : 4758413428
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2019
Japan

Content Description

湊かなえの新たなる代表作、今年最高の衝撃&感動作。重い十字架を背負って生きる人々の心の叫びと希望の灯。“落日”の向こうに見える未来とは!?入魂の書き下ろしミステリー長篇。新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。

【著者紹介】
湊かなえ : 1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞。18年『贖罪』がアメリカのエドガー賞“ペーパーバック・オリジナル部門”にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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高校生が家族を殺してしまったという事件を...

投稿日:2021/06/24 (木)

高校生が家族を殺してしまったという事件を題材にする映画監督、脚本家。お互いの視点が交互に展開されていき少しずつ真実に近づいていきます。いつもの湊かなえのイヤミスとはちょっと違うけど面白かったです。

ぽん さん | 岡山県 | 不明

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ここんところらしくない作品が続いていたの...

投稿日:2021/04/12 (月)

ここんところらしくない作品が続いていたので、私はこういう湊かなえ作品が好き。それにしても「ネコ将軍」のネーミングセンス抜群!

マスター さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    湊 かなえは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本作は、黒でもなく白でもなく、ダーク・グレー湊でした。一気に読ませますが、直木賞受賞には少し足りないかも知れません。もしかしたら『告白』がピークだったのでしょうか。

  • bunmei

    本作も、児童虐待に一家惨殺とイヤミスの雰囲気で始まり、またまた切なさだけが残る展開かと・・・。しかし今回は読後、これまでの湊作品とは異なり、一筋の光が見え、いろんな登場人物の気持ちに寄り添える深みと共に、丸みを帯びた印象も受けました。終焉や暗闇をイメージする『落日』という表題にも、またいつか、新たなる希望に繋がる日の出の意味も含ませていたのでしょう。笹塚町一家殺人事件の真相と共に、真尋、香、沙良が抱えてきた重い十字架や絶望の淵を見た祈りに心動かされ、再生を願わずにはいられない結末へと結びつきます。

  • パトラッシュ

    読み終えて既視感を覚えた。家族を殺した罪に問われた人の真実を、やはり家族の問題で複雑な過去を抱える者が調べるうちに自分の問題にも光が差すストーリーは島本理生の『ファーストラヴ』と同じなのだ。調べる側と調べられる側の家族関係が絡み合いイジメや幼児虐待が明らかになる展開も。しかし最大の違いは「常に誰かを貶めてやろうとたくらんでいる」沙良という少女だ。従来の湊作品なら沙良が周囲を巻き込んで悪夢のような事件を起こした果てに殺される結末を迎えただろうが、本作では香の言うように「知ることは救いになる」中心になるのだ。

  • うっちー

    ぐいぐい読まされ一気読み。締めも悪くない。

  • ウッディ

    引き籠りの少年が妹と両親を殺した事件をモチーフにした映画の脚本を依頼したのは、自殺者の1時間前を描いた映画で賞を取った監督の長谷部香だった。駆け出しの脚本家の真尋は、地元の街で事件の真相と向き合う。エピソードで語られる過去の事実と脚本を書くために過去を調べる現在を描く本編、真実を見つめることで過去を乗り越えた香と真実から目を反らしてきた真尋という二つの対比が印象的で、それらが一つに収束していく構成も素晴らしく、読み応えがありました。辛い過去と向き合った人には、本当の作品を生み出す力がある。面白かったです。

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