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彼女たちの場合は 下 集英社文庫

Kaori Ekuni

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087443714
ISBN 10 : 408744371X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「これは家出ではないので心配しないでね」
14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える長編小説。

【著者略歴】
江國香織(えくに・かおり)
1964年東京都生まれ。
2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞
04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞
07年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞
10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞
12年「犬とハモニカ」で第38回川端康成文学賞
15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。
著書に『きらきらひかる』『左岸』『抱擁、あるいはライスには塩を』
『はだかんぼうたち』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』ほか多数。
小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぶち

    【秋なので旅の本月間】旅は非日常ではあるけれど、逸佳と礼那は旅先の土地で暮らしているようにお茶を楽しみ、食事を楽しみ、人との触れあいを楽しみます。そして、二人が決めた旅のルールの一つが、"旅の間にあった出来事は永遠に二人だけの秘密にする"ということ。でも、礼那が言うように、旅での思い出は「あとから話しても絶対にわかってもらえない秘密の瞬間」なんです。その時にその場にいた二人にしか分からないのです。それは、私の中だけに息づいている私自身が感じてきた旅の瞬間、瞬間の思い出のことなのだと発見したのです。

  • エドワード

    少女たちの旅は続く。家族は心配でたまらない。私が父ならもっと取り乱すだろう。葉書は来るが居所はわからない。クレジットカードを止めても無駄だ。初めて働いてお金を得る少女。彼女たちはとっくに親離れしている。ずっと、ハラハラし通しの下巻。礼那の両親のすれ違いが気がかりだ。終盤で決定的な未来の予言が記され、私は打ちのめされた。ニューメキシコ州までたどりついた数ケ月の旅を終え、二人はニューヨークの家族の元へ帰って来たんだよね、江國さん。かけがけのない経験をした、少女たちの未来は明るい。だけど私の心は少し暗い。

  • あぁ・・・読み終わってしまいました。旅の資金を稼ぐために、歳を誤魔化してアルバイトする日々、 庭に薔薇が沢山咲いていて、猫がお出迎えしてくれる可愛いホテル、 狭い街に観光に来ている唯一の日本人におせっかいながら親切に接してくれる人々 キャンピングカーでの移動 心許ない金銭でやりくりしながら食べるその街での食事。 まだまだ子供だけれど、立派な旅人をしている2人の少女。 目的があったわけじゃない。ただ行けるところまで行ってみた。 きっとまた読み返したくなる、そんな大好きな旅本になりました。

  • 少女たちは、友だちたちに助けられ非合法に働き始める。自分たちにも分からない、ただここちょい毎日の中で、家出が二人にとって、後のリスクを考えることなく、今を生きる目的になる。そして少女たちの家出は終わるが、両親たちの、家出に対する意見の対立は、愛情を少しずつ冷めさせる。少女たちの人生も、大きく変わってゆく。それがいつか、なつかしい思い出として心に残るのだろうか。

  • 星々

    2人でアメリカを旅する礼那と逸佳だったが、突然クレジットカードを止められてしまう。 旅費を稼ぐために、逸佳はバーで働き始めるが…。 旅の様子は楽しかったが、親の葛藤の様子はそんなに頻繁にはさまなくてもよかったかな。

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