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瑕疵借り ‐‐奇妙な戸建て‐‐ 角川文庫

Keisuke Matsuoka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041147511
ISBN 10 : 4041147514
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

千葉の旧分譲地に建つ一軒家。そこを訪れた母娘は、そのまま行方が分からない。家主はそのふたりと奇妙な接点があった‥‥。その家に隠された秘密はいったい? 奇妙な戸建ての瑕疵に迫る、賃貸ミステリ。

【著者紹介】
松岡圭祐 : 1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部を超える人気作となった。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    楽しめた一冊。今作は長編、間取り付きでがっつり楽しめた。住むことで瑕疵を軽減することを生業とする主人公藤崎が送り込まれたのは殺人事件があったマンション。そこに絡んだ愛犬の失踪事件。鮮やかな真相の解明にスッキリ。からの舞台は過疎化戸建て住宅へ。この戸建てがかなりヤバい。昼夜問わず光る老人達の監視の目。近所づきあいトラブルを筆頭に奇妙な間取り、あり得ない場所にあり得ないものが…と恐怖と不可解、思いがけない展開を存分に盛り込んだ見事な仕上がりがすごい。そして語られる藤崎の過去と心情がちょっとせつない物件ホラー。

  • 真理そら

    シリーズ2作目(続編?)は長編。八街といえば落花生という認識しかない私にはこの住宅地の成り立ちそのものも興味深く読めた。事故物件は賃貸だけでなく一戸建てにもあり、こちらは売却に苦労するから藤崎の出番もある。瑕疵借りの藤崎目線で展開するので藤崎という男の過去も少しわかる。1作目よりミステリー要素が多く登場人物はすべて不気味。1作目とは異なる味わいでこれはこれで楽しく読める。

  • aquamarine

    訳あり物件の瑕疵を洗い流すために住み込む・藤崎シリーズ2冊目。前作は瑕疵あり物件の原因となった賃借人の関係者視点で進む連作だったが、今回は後半は殆ど藤崎視点で進む長編。藤崎視点で依頼者の秋枝との会話が多いため藤崎の過去の一部や現在置かれている状況が少し明らかになったのが興味深い。藤崎の調査にそって読み手も間取り図を参照しながら追いかけたり図に描かれない部分を探すのにも夢中になった。古い戸建て+近隣関係…次々に現れるいかにもありそうなあれこれがまるでホラーで、私にはそこに住むという選択肢はとれそうもない。

  • yukaring

    二作目と知らずにこちらから読んでしまったがそれでもちゃんと楽しめた。事故物件に住んで瑕疵を軽減してくれる「瑕疵借り」腕利きの瑕疵借り・藤崎が出会う奇妙な戸建ての謎。いつもの如く事故物件に入居していた藤崎の元に愛犬が失踪したという男性・秋枝が訪ねてくる。事件で殺された元の借り主が彼の愛犬を連れていた証拠があると言う。戸惑いつつも探偵ばりの推理で愛犬を見つけ出す藤崎。その後、藤崎は秋枝と共に不気味な戸建ての謎に巻き込まれていく。少女の呻き声や床下の奇妙な壁、消えた親子の謎・・。意外な真相も楽しい賃貸ミステリ。

  • Kurara

    ★4 シリーズ2作目。今回は長編。藤崎くんの人間味がかなり出てた。瑕疵借りの部分はほとんどなくて物件ホラーミステリーな印象。いい人だと思ってた人が・・・そんな結末なのね。次回があるなら瑕疵のネタを読みたい。

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