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王妃の離婚

Kenichi Sato

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087474435
ISBN 10 : 4087474437
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2002
Japan

Content Description

1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。

【著者紹介】
佐藤賢一 : 1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第六回小説すばる新人賞、99年「王妃の離婚」で第一二一回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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最初はちょっと凡庸な感じだったのですが、...

投稿日:2021/07/26 (月)

最初はちょっと凡庸な感じだったのですが、途中からテンポがぐいぐい上がっていくので、あっという間に読めてしまいました。裁判について、難しい用語も多いですが、じっくり時間をかけて読むと本当に深くて楽しいです。

stelle さん | 東京都 | 不明

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この時代のフランスの状況や、人間関係。あ...

投稿日:2021/04/23 (金)

この時代のフランスの状況や、人間関係。ある程度知識がある方向けの一冊です。中学生の頃に初めて読んだ時にはしょうじきちんぷんかんぷんで良さがわかりませんでした…が、大学生になって読み返した所、あっという間に読破出来ました。

luna さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    15世紀末のフランスを舞台に繰り広げられる法廷劇。ルイ12世と王妃ジャンヌの離婚騒動を描くのだが、基本的な線はともかく、弁護士フランソワなどはフィクションではないかと思われる。通常はこの類の歴史小説の巻末に付される参考文献一覧がないことからも、創作の自由度は高いのではないだろうか。プロットもそれぞれの人物造型も単純ながら、物語の運びは巧みであり、推進力も大きい。なお、この作家の(あるいは本作に限ってであるかもしれないが)女性蔑視とまでは言わないが、男性優位のマチスモの姿勢は若干気にならないでもない。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    【直木賞】フランスの歴史に疎いので、出だしは誰と誰が、何を問題にしているか、よくわからなかった。弁護士になった主人公が、元彼女が王妃の従者だったことを縁に王妃側につく。俄然、裁判物として面白い展開に。裁判のかけひき、最後に勝敗ではなく身を取るあたりが現代風なのか。

  • 遥かなる想い

    西洋史は苦手だが、本書は 面白く読める。ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟というのがあったことすら知らないが、法廷ミステリーのような迫力で読者は引きずりこまれる。ラストもよい。ただ、やや露骨な表現が少し気になる。

  • naoっぴ

    面白かった!愛する女性と別れて失意と悔恨の中にあった男フランソワは、ある心境の変化からフランス王ルイ12世と王妃ジャンヌの離婚裁判の王妃側の弁護士となり闘うことになる。主人公の鬱々とした第1章を越えて、第2章に入るやいなや物語は急加速し心踊るリーガルサスペンスの流れに。当時の風俗や歴史も大変興味深いが、夫婦としてセックスしたのかどうか証明しろ云々(R18?)というくだらなくもユーモアある裁判進行は実に痛快。罵声と野次の大衆、どこまでも人間臭い登場人物たち。生命力溢れる中世の裁判劇を堪能した。

  • hit4papa

    15世紀フランス ルイ12世の離婚裁判を扱った西洋歴史小説です。訴えられた王妃の弁護士は、彼女の父親ルイ11世を憎悪する流浪の天才という設定。二十年の時を経て伝説の人あらわるで巷が大いに盛り上がる中、突飛な戦法使い、舌鋒鋭く不利な状況を徐々に逆転していく主人公。過去の因縁話しと並行しながら、法廷劇としての緊迫感が素晴らしいですね。現代の結婚・離婚事情を重ね合わせたかのような仕立て方も楽しめました。(想定内ではあるものの)人情噺としても良くできています。西洋の歴史が苦手でもオッケーな作品です。【直木賞】

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