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叫び声

Kenzaburo Oe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061960718
ISBN 10 : 4061960717
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1990
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    かつて、高校生のころ熱狂して読んだ大江の作品群の中の1冊。高校生だった僕たちは、大江を導き手としてサルトルを知ったのだった。あの頃、僕たちにとって大江の小説はバイブルのような存在だった。作中冒頭の《黄金の青春の時》という言葉に僕たちは熱狂していた。それが、最初から崩壊の予兆を孕んでいるにも関わらず。否、むしろそうだからこそなのだろう。虎も鷹男も、それぞれの破滅への道を走り続ける。そして「僕」は、その存在の意義を失ってゆく。大江ほどに、若さゆえのもどかしさと痛みとを描いて見せてくれる作家はいなかったのだ。

  • Vakira

    高校の頃に読んだが、記憶なし。では、あまり大した事ないかしら?なんて思いながら、健さんの追悼読書として再び手に取る。1963年の作品、今からちょうど60年前。これを書く前は作家としては死んでいたと自己評価、確かに入魂の凄い作品に仕上がっている。この作品の後に乗りに乗って数々の名作を世に送り出すことになる。主人公は20歳の大学生。その若さだから有り余るエネルギーで性と暴力の表現、半端ない。初っ端からバイクとトラックの衝突事故場面。吐き気を催すほどの血の滴り描写。それは、主人公達を待ち受けている死のメタファー

  • harass

    本棚を見なおしていてぱっと再読と引用『海へ快楽のためにきたというのではない、板ガラス運搬のオートバイを疾走させてきた屈強の若者が、じつに象のように凄じい印象をあたえるべく設計されたらしい、無闇に巨大なトラックに追突して、そのまま、泥がツララのようについているトラックの車覆いと、自分を裏切ったオートバイのあいだに、紅い刺のようにささっていた。血まみれだった。』

  • ω

    これもまた傑作ω 瑞々しい青春系の叫び声かと思いきや…。。展開も大好み。芽むしり仔撃ちを書いてから4年、大江は小説が書けなくなったそうな…そして27歳頃、本作を書き上げて危機を脱出😺!! 1400円もしたのに解説的なのが長くてモヤっとする!

  • Y2K☮

    人種の壁を越えた若者たちの厚い友情。人生の黄金時代が外部からの暴力をきっかけに崩れていく。初期の著者にしばしば見られる流れだが、今回は誤解がきっかけなので余計に切ない。ラストの展開にも「結局それが目的だったか」と落胆したが、あるいは著者の中で理想郷を追い求める美しい旅が終わったことを示唆しているのかもしれない。あと男の同性愛的要素及び異性愛への侮蔑や恐怖が描かれるのも大江文学の特徴。主人公たちのグループに人生の刷新を願う女性の同志がひとりいてもいい。むしろいる方が自然だ。こういう点にも時代の傾向を感じる。

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