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こんがり、パン おいしい文藝 河出文庫

Kikuko Tsumura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309419824
ISBN 10 : 4309419828
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
穂村弘 ,  

Content Description

パリッ。さっくり。ふわふわ。じゅわあ。シンプルなのも、ひと手間かけたサンドイッチも。甘い菓子パンも、しょっぱいおかずパンも。バラエティ豊かなパンが、いつもそこにある幸せ―今日はどれにしようかな。パン愛好家必読の、おいしいエッセイ40篇。

目次 : パン・アンド・ミー(津村記久子)/ 結果的ハチミツパン(穂村弘)/ フレンチトースト(江國香織)/ パンの時間(阿川佐和子)/ 蛮喰(辰野隆)/ 粥とパンとの毎朝(草野心平)/ 朝食にパン!(山口瞳)/ アンパンとゴルフ(源氏鶏太)/ サンドイッチはトーストして(大橋歩)/ サンドイッチをたのしく飾る(中原淳一)/ 明治のサンドウィッチ(獅子文六)/ 母はパン屋さん(立松和平)/ パン(宮下奈都)/ パンの耳―ひそかな宝物(平松洋子)/ 山手線とクリームパン(東直子)/ ロバの蒸しパン―黄昏のメリーウィドウ・ワルツ(入江敦彦)/ どっしりとしたジャムパン―パン工房中村屋(南砂)(山本一力)/ 実はパン好き(高橋みどり)/ 逃避パン(角田光代)/ 他力本願パン作り(群ようこ)/ 思い出のパン(戸坂康二)/ 一度きりの文通(岸本佐和子)/ コッペパン(佐野洋子)/ 草の上の昼食(林望)/ パンに涙の塩味(開高健)/ 反対日の丸(澁澤龍彦)/ クリームパン(増田れい子)/ しょうがパンのこと(川上弘美)/ シウガパンの秘密(長田弘)/ パンを踏ん地獄に堕ちた娘(米原万里)/ バゲット(四方田犬彦)/ フランスパン(鹿島茂)/ サンドイッチとカスクルート(玉村豊男)/ サンドイッチ諸島(池澤夏樹)/ あんパンのへそ(重金敦之)/ パン(荻昌弘)/ 貧乏なタイムマシン(赤瀬川原平)/ おぱんといふもの(伊藤比呂美)/ パンとご飯(外山滋比古)/ パンの詩(吉本隆明)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    2人の選者が集めてきた40人の作家・エッセイストのパンにまつわるショートエッセイのアンソロジー。古くは獅子文六や草野新平、新しいところでは津村記久子や宮下奈都あたり。また吉本隆明、四方田犬彦、澁澤龍彦など意外にして癖の強い面々も。アプローチの仕方やパンに向かうスタンスは様々。一番多いのはサンドイッチだが、何人かは懐かしいロバのパンを回想していた。一つを選びにくいが、林望の「草の上の昼食」、開高健の「パンに涙の塩味」あたりが、私にはとりわけ印象的だった。

  • 佐島楓

    ああ、寝る前に読まなくてよかった。朝食のことを延々と考えてしまいそうだ。ロバのパン屋さんのことに触れていらっしゃる作家さんが3人ほどいらしたが、母の話だと実在したらしい。見たかったし買い物してみたかったな。だって、ロバのパン屋さんですよ?

  • たま

    立松和平「母はパン屋さん」の熱量がいい。戦後間もなく宇都宮郊外に台所と六畳一間の家を建て付属の店舗で商売をする。木箱で配達されたパンをショーケースに並べ、切った食パンやコッペパンに缶入りのジャムを塗って売る。「木箱はパンの甘みやらバターやらがしみ、てかてかしていた。」平松洋子「パンの耳」。パンの耳でハムとキュウリのサンドウィッチ。揚げたパンの耳の砂糖まぶし。好き!獅子文六「明治のサンドウィッチ」、明治30年パンもバターも売られていたがハムはなかった、母堂は茹でた牛肉でサンドウィッチを作っていたという。

  • ぶんこ

    角田さん、群さんがホームベーカリーの事を書かれていて、室内にパンの焼けるいい匂いとあって、堪らずにメルカリ検索。また平松さんのパンの耳、私も大好きなので「わかるわかる」。多くの方が書かれていた給食での脱脂粉乳も、あの恐るべき不味さを思い出しました。山本一力さん、開高健さんの思い出には涙。子どもが飢えているのはいたたまれない。米原万里さんが少女時代に聴いた、白パンと水たまりの話が忘れられず、暫く水たまりを迂回して歩いたにも「わかるわかる」菓子パン、惣菜パンが大好きなので、外国では味わえないのは悲しい。

  • 吾亦紅

    文章の名手たちによるパンにまつわるエッセイ集。幸せな記憶や郷愁は、パンの香りに包まれていて、何というかパンの香りというのは、本当に良いものだね、と思いながら少しずつ読み進めた。もっちりした天然酵母のパンもいいけれど、イーストの軽やかさも好き。しかし、開高健さんのエッセイは異形だった。そこに甘やかな記憶はない。がつんとした味だった。

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