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いつかこの失恋を、幸せにかえるために 角川文庫

Ko Nakamura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041131015
ISBN 10 : 4041131014
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

就活苦戦中の大学生・なつきは、社会人の彼氏・亮平との将来を夢見ながら北海道旅行を計画、楽しい夏休みになるはずだった。でも待ち合わせ場所に彼は来ず、スマホには「別れよう」のメッセージが…!皮肉にもそこは「幸福駅」。突然の失恋に呆然とするなつきは、母を喪った不思議な父子と遭遇、一緒に旅をすることになった。帯広から襟裳岬、釧路へ―喪失を抱えたなつきと父子が旅の果てで見たものとは?

【著者紹介】
中村航 : 1969年岐阜県生まれ。2002年「リレキショ」で第39回文藝賞を受賞しデビュー。04年『ぐるぐるまわるすべり台』で第26回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よっち

    就活がうまくいかず、社会人の恋人・亮平とも予定が合わなくて会えない日々が続く就活生のなつき。彼の出張に合わせた北海道旅行での思わぬ失恋と、そこから始まる少し不思議なひとなつの物語。彼と待ち合わせた幸福駅でなつきを待っていた全然幸福じゃない出来事。彼女の叫びを撮影してバズらせた小学生ユーチューバー・遥希、その父親と三人で一緒に巡る失恋旅行。彼女に届くたくさんの共感や悩みコメントがあって、楽しい旅は少しだけ自分らしさを思い出させてくれて、少しずつ前を向く元気を取り戻してゆく彼女の姿がとても印象的な物語でした。

  • ひめか*

    久しぶりの中村さん。就活に苦戦する大学生のなつき。楽しみにしていた彼氏・亮平との旅行も、当日に突然フラれて白紙になってしまう。仕方なく一人で旅することにしたなつきは、とある父子と出会うことで失恋の悲しみが少しずつ癒えていく。失恋した時は旅するのも、誰かと話すのもいい気分転換になるだろうと思う。槙田さんと遥希くんも妻(母)を亡くしたことで、ある意味失恋のような気持ちを味わっており、そんな三人が偶然出会えたことは素敵だな。恋愛に限らず、いいタイミングで良い人に出会えるのが羨ましい。前向きなラストで良かった。

  • coco夏ko10角

    就活苦戦中の大学生・なつきは旅行先で彼氏からのメッセージ「別れよう」が、しかしあることをきっかけに知り合った親子と旅をすることになり…。もう最初の方の彼氏との様子で「こんな男やめときなさいよ」っておばちゃんになったから思うけどね…。父子のキャラもいいし、北海道のあちこちの魅力もいいね!元タイトル『#失恋したて』

  • なみ

    就活に苦戦する大学生のなつきは、楽しみにしていた旅行当日に彼氏に振られてしまう。 翌日、失恋したなつきの姿がSNSでバズりかけていた。 なつきはその原因を作った男子小学生、遥希と出会い、彼の父親の槙田と共に3人で北海道を旅することに。 "恋を失った君は今、とてもきれいなんだから" 素直で優しくて、どこか大人びていて、だけどやっぱりまだまだ子どもな遥希と一緒にいるうちに、なつきの失恋の傷は少しずつ癒えていきます。 心の隙間に優しくスッと刺さってくるような、とても素敵な作品でした。 全身全霊ただ前進!

  • グレートウォール

    中村航さんが小説アプリとして書いた作品で、タイトルからして中村作品を連想し、ついつい読んでしまう。失恋した女子大生がふとしたきっかけで出会った親子とともに北海道を巡るロードムービー的な作りになっている。主人公が辿り着く気持ちとは? 作道監督の解説もとても良いのでぜひ最後の最後まで読んで味わってほしい。旅したい旅したい旅したい。

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