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Ligeti Edition Box : Salonen / Po Arditti Q Aimard(P)Etc (9CD)

Ligeti, Gyorgy (1923-2006)

User Review :4.5
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
19075877922
Number of Discs
:
8
Format
:
CD
Other
:
Limited,Import

Product Description

作曲者自身の監修による最もオーセンティックなリゲティ作品の名演集

ジェルジ・リゲティ[1923-2006]は、20世紀を代表するハンガリーの作曲家。1956年のハンガリー動乱の時に亡命し、ウィーンに永住。西側の前衛音楽に触れ衝撃を受け、ケルンの電子音楽スタジオに加わりました。1960年代、クラスター手法を編み出し一躍注目を浴び、その後さらに新境地を開拓し斬新な作品を多く作曲しました。
 このボックスは、1997年にリゲティ生誕75年を記念して発売された「リゲティ・エディション」をボックス化したもの。サロネン(指揮)、エマール(ピアノ)、ツィンマーマン(ヴィオラ)、ノイネッカー(ホルン)、エルツェ(ソプラノ)、アルディッティ四重奏団、ロンドン・ヴォイセズなど最適の演奏家を選定し、ソニー・クラシカルが全力を挙げて取り組んだ歴史的な録音です。多彩なアイデアで多様なスタイルの音楽を書いたリゲティの音楽の魅力を、さまざまな角度から楽しむことのできる空前のセットです。

ディスク1:室内楽作品集
弦楽器のための室内楽作品を猟奇的にハイ・テンションなアルディッティ四重奏団の演奏。民族主義や新古典主義の色濃い初期作品も収録。そのどれもが、刺激に満ちていて、それでいて美しい作品。

ディスク2:ア・カペラ合唱作品集
リゲティは、コダーイの影響で合唱曲を作るようになったと言われています。実験的な作品もありますが、様々なスタイルによって合唱の魅力を引き出そうというアプローチで書かれています。

ディスク3:ピアノ作品集
ナンカロウのピアノ作品に刺激され、作曲したといわれている作品。万華鏡的リズム変化の連続の傑作『練習曲集』を中心に収録。ピエール=ローラン・エマールが演奏していることにも注目。

ディスク4:声楽作品集
リゲティのベストな声楽作品ばかりを収録したアルバム。演奏のクオリティの高さは当然のこと、彼の一貫して流れる刺激的な実験精神がうかがえます。

ディスク5:自動演奏楽器のための作品集
バレル・オルガン、プレーヤー・ピアノ。そして100台のメトロノームといった独特な楽器を使用し、幽玄な静寂さの刺激を感じさせてくれます。響きを追求した彼の結果がここに残されています。

ディスク6: 鍵盤楽器のための作品集
鍵盤楽器とはいえ、ここで使用される3種の楽器の撥弦機能は全く異なっています。これらの音の美だけでなく、持続音と減衰する音を完璧に計算されているのがわかります。リゲティの1978年までの初期の作品中心として収録されており、バルトークやストラヴィンスキーの影響を受けながらも、独自の美を追求しています。

ディスク7:室内楽作品集
これらの作品は、バルトーク的な民族音楽を密かに取り入れ、また新古典主義的な音楽を再現している部分も多く見受けられます。しかしながら、それぞれの楽器が撥音できる様々な響きを最大限に使用し、多くの響きをからみ合わせる面白さ発見することができます。ノイネッカーのホルンと、タベア・ツィンマーマンのヴィオラも特筆。

ディスク8-9:オペラ
『ル・グラン・マカーブル』は、1978年に初演されたリゲティ唯一のオペラ。ここでは1997年にザルツブルク音楽祭のために改訂された英語版によるもので、1998年2月パリのシャトレ座でピーター・セラーズ演出により大成功を収めた公演のライヴ録音。リゲティ唯一のオペラで非常に刺激に満ちた意欲的な大作。『グラン・マカブル』とは「大いなる死者」の意味で、世界の終わりを告げる「死神」をめぐる奇妙な物語。サロネンはフィルハーモニア管と気鋭の歌手達とともに精妙なアンサンブルでこのオペラの世界を見事に描き出しています。 リゲティらしく、通常のオーケストラ楽器だけでなく、12もの車のクラクションによるプレルードから音楽は開始され、アフリカ民族楽器やチェンバロ、金管楽器のバンダ、紙を破く音などを利用しているのも特徴的です。

このセットにはブックレット、歌詞カード等は付いておりません。(輸入元情報)

【収録情報】


Disc1
リゲティ:
● 弦楽四重奏曲第1番『夜の変容』
● 弦楽四重奏曲第2番
● ヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ(ヴァイオリンとチェロのための)
● 2つのヴァイオリンのためのバラードとダンス
● 弦楽四重奏のためのアンダンテとアレグレット


 アルディッティ四重奏団
 録音:1994年7月13日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

Disc2
● 夜
● 朝
● 異国の地で
● 孤独
● 2つのカノン
● ベツレヘムの王たち
● おたずね者
● ルクス・エテルナ((永遠の光)
● 婚礼の歌
● イナクテルケの歌
● マートラセントイムレの歌
● パーパイ夫人
● ヘルダーリンによる3つの幻想曲
● ハンガリー・エチュード
● おお、若さよ!
● 謝肉祭
● ホルトバージ
● 峰の岩の
● カーローのデュエット・ダンス


 ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
 テリー・エドワーズ(指揮)
 録音:1994年4月21-26日、ドイツ、ギュータースロー、イッセルホルスト福音教会

Disc3
● ピアノのための練習曲 第1集
● ピアノのための練習曲 第2集
● ムジカ・リチェルカータ
● ピアノのための練習曲 第3集より


 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 録音:1995年12月6-9日、スイス、ラ・ショー=ド=フォン、音楽ホール

Disc4
● ナンセンス・マドリガル


 キングズ・シンガーズ
 録音:1995年10月12-15日、ロンドン、ホィットフィールド・ストリート・スタジオズ

● ミステリー・オブ・マカーブル
● アヴァンチュール
● ヌーベル・アヴァンチュール


 シビラ・エラート(ソプラノ)
 フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)
 ローズ・テイラー(メゾ・ソプラノ)
 オマール・エブラヒム(バリトン)
 フィルハーモニア管弦楽団員
 エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 録音:1995年12月2-4日、ロンドン、ハムステッド、エア・スタジオ

● 夏

 クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)
 イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
 録音:1996年8月24日、ザルツブルク、ORFスタジオ3

● 3つのベーレズの詩による歌曲
● 5つのアラニーの詩による歌曲


 ローズマリー・ハーディ(ソプラノ)
 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 録音:1996年8月27,28日、ストックホルム、スウェーデン放送第2スタジオ

● 4つのウェディング・ダンス

 ローズマリー・ハーディ(ソプラノ)
 マレーナ・エルンマン(メゾ・ソプラノ)
 エヴァ・ウェディン(ソプラノ)
 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 録音:1996年8月27,28日、ストックホルム、スウェーデン放送第2スタジオ

Disc5
● バリル・オルガンのためのアダプテーション

 ピエール・シャリアル(バリル・オルガン)

● 100台のメトロノームのための『ポエム・サンフォニック』
 フランソワーズ・テリュー(メトロノーム・パフォーマー)

● ピアノのための練習曲
● コンティヌウム

 ユルゲン・ホッカー(プレーヤー・ピアノ)

 録音:1995年10月31日〜11月2日、ドイチュラント放送、ケルン放送局スタジオ

Disc6
● 4手ピアノのための5つの小品
● 2台のピアノのための3つの小品

 ピエール=ロラン・エマール、イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
 録音:1995年2月、ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ

● カプリッチョ第1番、第2番
● インヴェンション

 イリーナ・カタエヴァ(ピアノ)
 録音:1995年2月、ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ

● パッサカリア
● ハンガリアン・ロック
● コンティヌウム

 エリーザベト・ホイナツカ(チェンバロ)
 録音:1995年2月、ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ

● リチェルカーレ
● オルガンのための2つの習作
● ヴォルーミナ

 ジグモント・サットマリー(オルガン)
 録音:1995年11月4日、スイス、オルテン、マルティンズ教会

Disc7
● ヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲

 サシュコ・ガヴリロフ(ヴァイオリン)
 マリー・ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 録音:1996年5月9日、スイス、ラ・ショー=ド=フォン、音楽ホール

● 管楽五重奏のための10の小品
● 管楽五重奏のための6つのバガテル

 ロンドン・ウィンズ
 録音:1995年3月10日、ロンドン、ホィットフィールド・ストリート・スタジオズ

● 無伴奏ヴィオラのためのソナタ
 タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
 録音:1994年11月20日、ドイツ、ザントハウゼン、音楽スタジオ

Disc8-9
● 歌劇『ル・グラン・マカーブル』全曲(ザルツブルク音楽祭のための英語改訂版)


 フローダ・オルセン(バス)、グレアム・クラーク(テノール)
 スティーヴン・コール(テノール)、ウィラード・ホワイト(バリトン)
 マーク・キャンベル=グリフィス(バリトン)、マーティン・ヴィンクラー(バリトン)
 マイケル・レスィター(バリトン)、リチャード・スアート(バリトン)
 ジビュレ・エーレルト(ソプラノ)、ローラ・クレイクム(ソプラノ)
 シャルロット・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)、ヤルト・ヴァン・ネス(メゾ・ソプラノ)
 デレク・リー・レイギン(カウンターテナー)
 ロンドン・シンフォニエッタ・ヴォイセズ
 フィルハーモニア管弦楽団
 エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 録音:1998年2月5,7,9,10,11,13日、パリ、シャトレ座(ライヴ)

 ベルリンのb-sharpスタジオにて、24ビット / 88.2KHzリマスタリング

Track List   

Disc   1

  • 01. CD 1 String Quartets & Duets
  • 02. String Quartet No. 1 Mtamorphoses nocturnes
  • 03. String Quartet No. 2 Hommage Hilding Rosenberg
  • 04. Balada? si joc Andante and Allegretto
  • 05. Arditti String Quartet

Disc   2

  • 01. CD 2 A Cappella Choral Works
  • 02. jszaka Reggel Idegen fldn Magny
  • 03. Kt knon Betlehemi kirlyok Bujdos Lux aeterna
  • 04. Lakodalmas Inaktelki ntk Mtraszentimrei dalok
  • 05. Ppain 3 Phantasien nach Friedrich Hlderlin
  • 06. Magyar Etdk Haj, ifjsg! Hsvt Hortobgy
  • 07. Magos ko?sziklnak Kllai ketto?s
  • 08. London Sinfonietta Voices Terry Edwards

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Comprehensive Evaluation

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「レクイエム」などがなく、主要作品集とい...

投稿日:2024/05/11 (土)

「レクイエム」などがなく、主要作品集というより、単にSONY Classicalのリゲティ作品をボックスにまとめてみました、というだけのものというのが正しいと思うが、そう割り切れば、非常にお得なボックスだった。正直、単品だったらわざわざ買わないだろうなという作品が少なくなく、こういうBOXだからこそ聴けたという掘り出し物が多数あった。過去に買ったWarnerやDGのボックスと良い補完関係になった。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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 素晴らしい作品集。購入前は9枚組という...

投稿日:2023/12/21 (木)

 素晴らしい作品集。購入前は9枚組ということでビビッていたが、入手したらコンパクトなボックスセットで場所を取らないし、普段はロックかジャズしか聴かない私でもバラエティに富んだ作品集は聴いてて楽しく、あっという間に全作品を聴き通してしまった。売り切れになる前に購入をお薦めします。

Fugs And Mothers さん | 神奈川県 | 不明

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あまり演奏される機会のない曲も収録されて...

投稿日:2021/07/08 (木)

あまり演奏される機会のない曲も収録されていて、特にオルガン曲が面白かったしオペラも良かった。しかし、有名曲を中心にワーナーのボックスの方に収録されていること、この2019年のボックスでは解説が一切無いのが残念である。

gakusei さん | 北海道 | 不明

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