都会的という表現がしっくりくるアルバム。 浅川マキというと初期のイメージが強いが、86年のこのアルバムは聞かずにいるには惜しい傑作。

このボックスは正直お気に入りのアルバム(特に70年代の名盤の数々)があまり選ばれていないので不満もあるのですが、オリジナルアルバム入手困難の状態が続いている現在では最も貴重なマキ作品集であることは間違いないです。ベスト盤ではなくオリジナル盤でマキを聴きたい人にうってつけです。

夜が似合う曲が多いです。しっとりとしたブルースは、独特な世界にいざなってくれます。彼女の歌声も人を惹きつけるものがあります。

個人的にはこのアルバムが一番好きです！(^^)d あの当時の空気感と、マキの個性がうまい具合に溶け合っていて、聴き終わったあと何とも言えない満足感があります。 でもこの作品は、レコードで聴いたほうが数倍楽しめますよ。(^^)d この作品を気に入った方は、ぜひ当時の中古レコードを探してみてください♪(*≧∀≦*)

渋いです。渋いです。浅川マキさんはベスト版のこの１枚しか持っていないけど寝る前に聞くと寝れなっちゃいますね。

この「ブルー スピリット ブルース 」は浅川マキさんが以降ブルース＆ジャズのスタイルをこの時点で完成させてしまったアルバムだと思う。 どの曲もシンプルで深い・・・だから好き嫌いが分かれるところですが、 この本当の良さがわかるのにぼんくらな私は相当な年数がかかりました。

１曲目の「少年」はいい、夕暮れ時、一人ウイスキーを飲みながら聴きたい・・・４０年ぶりに聴いても普遍的というか浅川マキさんはとにかくいい。このアルバムは６０年代後半から７０年代前半の混沌とした空気がある。以降のスタジオアルバムと違い実験的にいろんなアプローチがあるが、やはり浅川マキの世界にしてしまう。 できれば、長谷川きよしの「いにしえ坂」も紙ジャケで再販してほしい。

このアルバムが、一部の曲を除いて、ずっとＣＤ化されなかったのが不思議でなりません。大学生のころに、本当によく聴きました。正真正銘の幻の名盤だったわけですが、紙ジャケでのＣＤ化に拍手喝采します！

またこのアルバムを聴けることが幸せであると同時に、もう生で2度と浅川マキさんを見れないことの後悔の念がこみ上げてくる・・・そんな複雑な思いをさせるアルバムです。浅川マキさんと同時代に生きられたことの感謝と追悼を申し上げます。

マキのオリジナルアルバムが死後一年を経て１０枚近く再発になる。その日はきしくもワタシの誕生日、不謹慎ではあるがとてもうれしい。文芸座ピリエで二回見たことが自慢です。彼女が歌い始めたわけ、彼女が歌う歌。 彼女の彼女なりのやり方、野心、負けず嫌い。 プライドを持てと聞こえてくる。 強い心がわかって来る。 そんな人には魅力的なやつらが集まって来る。