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アズミ・ハルコは行方不明

Mariko Yamauchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344025103
ISBN 10 : 4344025105
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

「大丈夫、私が見つけるから。」
地元で再会した3人組が、遊びではじめた人探し。
彼女はどうして消えちゃった?

「悲しいとき思い浮かべるのは、いつも女の子の顔だった。」

夜になると、男性を無差別に襲う謎の女子高生集団“少女ギャング団”が現れる街のこと。成人式に参加した20歳の愛菜(あいな)は、名古屋の国立大に進学した中学の同級生ユキオと再会する。
ほどなくして大学を中退し地元に戻ってきたユキオと、愛菜は暇に任せてなんとなく遊んだり、セックスしたり。2人はふらりと立ち寄ったCDショップで、中学で登校拒否になった学(まなぶ)を発見する。ユキオと学は映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を見て、田舎の街をグラフィティアートで自由に彩るアーティストの姿に大感動。映画に出てくる覆面アーティスト・バンクシーに憧れ、自分たちもグラフィティを始める。ある日、ユキオが持ってきたのは、街から消えた28歳・安曇春子(あずみはるこ)の行方を探す張り紙だった。安曇春子の顔とMISSINGの文字をグラフィティアートにし、2人は街じゅうに拡散していく。その頃ネットでは、少女ギャング団の起こす事件と、アズミ・ハルコのグラフィティアートの関連が噂され始めて――。

アズミ・ハルコはどうして消えたのか?
彼女を傷つけたのは何?
女の子がこれから幸せに生きていくには、どんな道がある?

『ここは退屈迎えに来て』で大注目を集める新鋭による、
ポップでミステリアスな無敵のガールズ小説!
執筆に1年をかけた書き下ろし、初めての長編。

【著者紹介】
山内マリコ : 1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。2008年「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞。12年8月『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ❁かな❁

    山内マリコさんの作品を読むのは3作目。今作は長編です!前に読んだ2作の短編集でも感じましたが山内マリコさん、本当にポップでセンスが良く最高〜★めっちゃ読みやすくて楽しくて一気読みでした(´▽`*)ミステリアスで若者達の青春小説でもあり、リアルで痛々しいところもあるのですが読後感すごく良かったです*まるで自分も一緒にいろいろ関わってきた気分にもなり、なんだか爽快な気分になりました♪山内マリコさん短編も長編も良かったです!3作読んで確実に山内マリコさんファンになりました♪他の作品も読みます!とてもお気に入り♡

  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

    ☆5.0 アズミ・ハルコは行方不明となった。 煙草の煙をふぅーと吐き、煙となってもやもやと景色の中に溶け込んで消えた。

  • わか

    『ここは退屈迎えに来て』がとっても面白かったので、こちらも読んでみました。さすが山内さん、田舎の鬱屈した感じが非常にリアルでした。何かしないといけないんだけど、何もできそうにない現実。そんな時であったのがアズミハルコの行方不明の写真をグラフィックアートにして町に描いていくという行為。理屈じゃなくて感性で読むとよい小説のような気がします。とてもポップ。ラストは元気をもらったような感じになりました。若いって羨ましいけど痛々しいなあ、と思いました。

  • どんぐり

    《探しています》アズミ・ハルコの顔型ステンシルをデザインし、高速道路のガード下にスプレー塗料を噴射して落書きしまくる自称グラフィティアーティストの学とユキオ、そして愛菜。これは落書きか、アート化か、地元新聞の文化面にも取り上げられてしまう。「ねえねえ、アズハルのグラフィティの画像を待ち受けすると、願い事が叶う」と、いまや独自文化の創造神、女子高校生たちの間で都市伝説が広まる。話の展開としては、少女ギャング団事件のほうがむしろ面白かったのだが・・・。

  • Y

    女はその美醜の程度に関らず人である前に女であることを意識するよう強要される。女の抱える生き辛さって、そこに起因するものが多くを占めてる。この小説は全女子に送る応援歌みたいだ。「優雅な生活が最高の復讐である」という文句がこの小説を通して説得力がぐっと増してた。やりきれないことが沢山あるけど、涼しい顔してさらりとかわせるタフさを持てたらいいな。読後の爽快感が凄まじかった。炭酸がしゅわしゅわと弾ける音がいつまでも小気味よく耳の奥で響いてる様な爽やかな余韻とともに、新しい時代へのかすかな希望が見えた気がした。

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