安野画伯の最晩年の風景画集。すべて淡く優しいいタッチで統一されています。

大人のための絵本です。安野さんの現実にはありえない絵を絵解きしてくれます。じっくり読めます。版がもっと大きければなおよかった。

今回は中国で、本も右扉開けです。 謎解きの要素は他のシリーズに比べて一寸少ないです。 最多画漢字と言われているビャンビャン麺のビャンの字を見つけました。

とうとう日本編になりましした。 隠し絵は金太郎しかみつけることができませんでした。 特に安野さんのふるさとである津和野を書いた絵が大変素晴らしい。

旅の絵本の最終編はスイスでした。 描き方も淡くなっていますがそれでも素晴らしい画力だと思います。 色々とスイスで過ごした思い出もづづられています。

デンマーク編です。アンデルセン童話のエピソードがたくさん描かれています。安野さんの解説も丁寧に説明しています。

スペイン編です。この巻も巻末に作者の解説があります。 理解の助けになります。 絵の書き込みは大変細かく書かれています。

アメリカ編。昔のアメリカです。今回も巻末に安野さんの簡潔な解説があります。 すべてを説明している訳ではないのでよくチェックする必要があります。

この本の最終部分に安野光雅ご自身による各絵の解説が載っています。 この解説を見ながら細部の確認ができて助かります。

安野光雄さんが90歳を過ぎて描かれたと思えば凄いなと思いました。 初期に比べて、驚愕の緻密さ繊細さは失われてる感は有りますが。楽しくこのシリーズは魅させて頂きました。シリーズ初期のような精密さはありませんが、年齢を重ねた安野先生のとても暖かい感じが楽しめました。