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嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海 中公文庫

Mizumaru Anzai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070738
ISBN 10 : 4122070732
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

「夢の中でとってもきれいな海を見つけたの。わたしのいる、ずっとずっと左上の方に」。夢と現実の交錯、そして訪れる突然の別れを描いた表題作のほか、二度と戻らない時間や、大切な人の喪失、刹那の愛の風景を、イラストレーターならではのまなざしで切り取る作品集。盟友のセレクトによる十二篇を収録する。

【著者紹介】
安西水丸 : 1942年東京生まれ。重いぜんそくのため、母の郷里、千葉県千倉町で育つ。日本大学芸術学部美術学科卒業。電通、ADAC(ニューヨーク)、平凡社を経て独立。朝日広告賞、毎日広告賞、87年、日本グラフィック展年間作家優秀賞を受賞。イラストレーターとしてだけでなく、絵本、漫画、エッセイ、小説でも、数多くの作品を遺した。2014年3月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 博多のマコちん

    数年前に読んだ町巡りのエッセイ「小さな城下町」がとても良くって今でも手に取って拾い読みすることがあり、その著者の短編小説集とのことで、期待して読み始めたが・・・・。情景を描いた雰囲気は似ているものの、そこにストーリーが入ると感じが違ってしまい、しっくりこないまま最後まで読むことになってしまった。この著者へのネガティブなコメントは避けたい。この方の小説は自分には向かないということでしょうね。私には感じられない良さは随所にあると思います。

  • Mingus

    作家としての安西水丸の短編集。水丸氏の飾りも屈託もないさらりと淡々とした文体は、まさしく迷いのない柔らかなフォルムを描くイラストのその通りで、読む者には淡くも優しい世界がどこまでも広がっていく。それはどこか懐かしくも切ないのだ。そして描かれる女性たちに射す影は、どこまでも深く落とされる。イラストも文章も然り、このコントラストこそ水丸氏の真骨頂。作品を読んでいると、水丸さんがモテてしょうがなかったという、春樹氏の話しがよくわかります笑 極めて私小説風なフィクションなのだが、どうなんだろう。。

  • kurumi

    影を感じさせる女と、放浪者の様な男が邂逅し、関係を深めていく中で気付かされる女の1面を艶やかに描いた短編集。時代背景は古いのかもしれないが、男女の関係性は今にも通じる所があり、生々しいがために心に突き刺さり、色々な人達の頭の中を覗いた背徳の気分が最後に残った。特に男性側の女性に対する気持ちは、見たくないものをわざわざ見ている様で、勉強にはなったものの複雑な気分が大半を占めているのは言うまでもない。

  • O-chami

    今は亡き水丸さん、朋友の嵐山光三郎さんセレクションによる短篇集。何時もの水丸さんのイラストレーションとは一味違う、二度と戻らない時間や、大切な人の喪失、刹那の愛の風景を切り取る作品集。青春時代から共に過ごし、共に本を創ってきた嵐山さんの友情の詰まった後書きもまた良し、また泪。 BGMは、Helen Merrill With Clifford Brownで「Born To Be Blue〜ブルーに生まれついて」🎶🎶🎶

  • zeeen

    淡々とした文体、登場人物たちの雰囲気、出てくる音楽(ジャズ)とうまく説明出来ないがどことなく村上春樹を思わせつつ、よりあっさり仕上げたような作風だ。登場する女性たちは細身で色気があってみな幸薄め。死や別離につながるストーリーが多かったが、話そのもののメリハリよりも目に浮かぶ景色や柔らか文章を楽しむ作品集だと思う。ボートハウスの夏、左上の海、柳がゆれる、がよかった。

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