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【ストーリー】
室町幕府十三代将軍足利義輝の治世。各地に群雄割拠、戦いに明けくれる永禄三年、奥州出羽の最上伏影城の城主結城光春は家老坂上主膳の謀略のため非業の最期をとげた。数年後、伏影城下で辻斬りが人々を恐怖に陥れていた。それこそは父の恨みを晴らそうとして主膳をねらう光春の一子、重太郎の姿であった。主膳の妹で忍者の螢火は重十郎を斬りつけるが、影丸と名乗る謎の忍者が邪魔をする。影丸とは誰か? そして彼の目的は何か?
忍者活劇の劇画に唯物史観を盛り込み、六〇年安保世代の若者に絶大な支持を受けた白土三平の伝説的な貸本漫画の映画化。時は忍者ブームの真っ只中ということもあり、各社が映画化を企画したが、壮大なスケールゆえに断念。大島は逆転の発想で、これを白土三平の原画を映画のフレームに転換したうえで、モンタージュで再構成し、斬新な長篇フィルム劇画として完成した。この実験的な試みは、如何なる素材でも映画にできうるという大島渚の高らかな宣言でもある
【映像特典】
収録:フォト･ギャラリー(劇場用ポスター&スチル写真)
【封入特典】
解説リーフレット=特別インタビュー:高田明 エッセイ=高取英 作品論:阿部嘉昭他(責任編集:木全公彦、佐藤順昭、佐藤千紘 企画・協力:平沢剛) 全48頁
【キャスト】
声の出演:山本圭、松本典子、佐藤慶、福田善之、林光、観世榮夫、小山明子、戸浦六宏、小松方正、渡辺文雄、語り手:小沢昭一
【スタッフ】
監督:大島渚 製作:中島正幸、山口卓治、大島渚 原作･原画:白土三平 脚本:佐々木守、大島渚 撮影:高田昭 音楽:林光
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