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Content Description
ある家族の冠婚葬祭を軸にして、家長制度と日本の戦後史の総括を試みた、大島渚の創造社時代の集大成。
日本の伝統そのものである冠婚葬祭の儀式を通して、戦後の日本人の情念の歴史をつかみだしたい。――大島渚
桜田満洲男は、親戚の中でも特別な存在であった輝道の死を知らせる電報を受け取り、親戚の律子を伴い、子供の頃過ごした島に帰る。その帰途、満洲男の意識は自分と律子、そして輝道を含む桜田家の一族の数奇な歴史を遡行していく。桜田家は元内務官僚で、一度は戦犯とされながらも復権した当主、一臣の独裁の下にあり、満洲男たちにとって祖父に当たる彼が、何人もの女に生ませた異母兄弟とその子供たちによって、複雑な人間関係が織り成されていた。満洲男は血縁が入り乱れた親戚たちに囲まれて、生活を始める。やがて一臣の強権的支配下にある桜田家にも時代のうねりが押し寄せる……。
常に時代の最尖端を疾走する大島渚がATG創立十周年記念映画として監督した集大成ともいえる傑作。ある一族の冠婚葬祭を定点観測でクロノロジカルに描きながら、その一族を日本国家に擬して、戦後日本の総括を試みる。大島渚自身の分身とおぼしき満洲男に河原崎建三、その彼が超えられないライバルの従兄・輝道に中村敦夫、満洲男が密かに思いを寄せる律子に賀来敦子。そして桜田家に君臨する一臣に佐藤慶。大映京都撮影所に組まれた豪奢なセットは今も伝説的に語り継がれるほどである。本作はその年のキネマ旬報のベスト・ワンを獲得しただけにとどまらず、近年海外での再評価も進み、あのテオ・アンゲロプロスが熱烈に愛した作品でもある。
【映像特典】
劇場用予告篇、フォトギャラリー
【封入特典】
解説リーフレット全48頁
特別インタビュー 河原崎健三
作品論・解説 田中真澄、牛田あや美、他
責任編集 木全公彦
【スタッフ】
監督・脚本:大島 渚
脚本:田村 孟、佐々木 守
撮影:成島東一郎
音楽:武満 徹
美術:戸田重昌
【キャスト】
河原崎建三、賀来敦子、中村敦夫、佐藤 慶、小山明子、小松方正、戸浦六宏、渡辺文雄、河原崎しづ江
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