Offenbach (1819-1880)

Offenbach (1819-1880) Review List

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  • ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ペリコール』の...

    Posted Date:2024/03/13

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『ペリコール』の全曲盤です。 マルク・ミンコフスキ指揮、ルーヴル宮音楽隊とボルドー国立歌劇場合唱団の演奏で収録されたもの。 ミンコフスキはオッフェンバックの演奏家としても知られており、今までチェロ協奏曲等を収めたアルバムをアルヒーフに録音した他、EMIには『天国と地獄』『美しきエレーヌ』『ジェロルスタン女大公殿下』を残している。 久しぶりとなったオペレッタの録音は代表作品の一つであるペリコールで、この作品の現時点で最も新しいCD。 ミンコフスキが残した他のオペレッタと同じく、ルーヴル宮音楽隊の小気味の良いテンポと、軽いサウンドが非常にオッフェンバックの演奏に合っている。 昔の演奏ではバンドの様な推進力が溢れる演奏もあったが、ミンコフスキも年を重ねたからか若干テンポは遅くなった代わりに、ゆったりとした曲はより深みのある演奏をしていてなかなか良い。 歌手も今をときめく新進気鋭の歌手が起用され、とても楽しい仕上がりになっている。 またこのレーベルの特徴とも言える洋書の様な丁寧なブックスタイルにCDが収められており、少々取り出しにくいが、解説は作品、セリフ、写真等がふんだんに使われていて大変に詳しく、これだけでも十分に価値がある。 録音は2018年10月13日に、ボルドー国立歌劇場で収録されたライブ録音。 音質は最近ということもあり全く問題ない水準だと思う。

    レインボー .

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  • オペレッタの父として知られている、フランスの作曲家...

    Posted Date:2024/03/08

    オペレッタの父として知られている、フランスの作曲家、ジャック・オッフェンバックは、元々若いときは凄腕のチェロ奏者と知られ、自身が演奏するためにチェロを主役にした作品を多数残しました。 特にチェロ二重奏曲は、オッフェンバックのチェロ作品の中で重要な作品で、過去何人かのチェリストが録音を残しています。 このCDで録音・演奏しているのは、ジョヴァンニ・ソッリマ、アンドレア・ノフェリーニです。 この両名、オッフェンバックのチェロ二重奏曲の録音に積極的で、2012年から2013年に作品49、51、54を録音し、2014年同じブリリアント・レーベルから、発売したのを最初に、イタリアのマイナーレーベル、アマデウスに2009年録音で作品54をそれぞれ録音、この7枚組はそれに続くもので、全曲2020年から2021年にイタリア・バルトーク・スタジオで新規録音されたもの。 こちらの7枚組は現在唯一のオッフェンバックの二重奏曲の全集です。 比較的録音のある作品54や殆ど録音のない作品78や、作品19、作品20、作品34等も入っており、資料的な価値は高い。 ソッリマ、ノフェリーニの日本のチェロの掛け合いも良く、どれも作曲家への熱意が感じられる、好演奏である。 録音年は前記の通りで新しいだけあり音質は綺麗。 CDは近年のBOX物によくある厚紙に入った仕様となっています。

    レインボー .

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  • マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ指揮、ケルン・...

    Posted Date:2023/11/06

    マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ指揮、ケルン・アカデミーの演奏で演奏されたこのCDは、ジャック・オッフェンバックの1幕物の喜歌劇を収録したCD。 ウィレンズとケルン・アカデミーは以前にも『紅いりんご』『火山の上に』という1幕の喜歌劇を録音、このCDはそれに続くもの。 CDは2枚組で1枚目は、1855年8月31日に初演された『ヴァイオリン弾き』という作品。 南ドイツを舞台にしたこの作品、オッフェンバックの喜歌劇でも初期の作品に位置し、現在では忘れられているが、オッフェンバックらしい、軽妙な音楽は後のパリの生活等を思い起こさせる。 録音はかなり少なく1950年代にドイツで録音された音源がドイツのマイナーレーベルからCDになっているぐらいで、今回の新録は歓迎される。 2枚目は『66』という作品が収録されている。 この作品も初期の曲で、ヴァイオリン弾きが初演されてからほぼ一年後の1856年7月31日に初演されたもの。 こちらも録音は少なく、ベルギーのレーベルから出ていたシャウヴェ盤に続く商用録音と思われる。 さて、本CDで演奏しているケルン・アカデミーは、バロックあたりや19世紀頭の知られざる作品の紹介に力を入れているようで、このオッフェンバックもそうでしょう。 楽譜等作曲時のスタイルをだいぶ研究して録音しているようですが、演奏は堅苦しい物ではなく、ドイツらしい重量な響きと明るいサウンドと生命力に満ちた演奏が特徴となっています。 歌手もそこそこ良い歌を聴かせてくれます。 ほぼ世界初録音の様な物と考えれば充分な演奏です。 録音は2022年8月、音質は良好です。

    レインボー .

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  • ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『トレビゾンド姫...

    Posted Date:2023/11/03

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『トレビゾンド姫』の全曲盤です。 この作品はオッフェンバックが一世を風靡していた1860年代に書かれた作品の一つです。 同時期に書かれた『盗賊』はまだ録音がある物の、この作品の全曲録音は非常に珍しい。 演奏は、ポール・ダニエル指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。 歌手は新進気鋭の人物を配役しているとの事です。 作品はオッフェンバックのもつ美しいメロディを持っていますが、忘られたのもわかります。 唯一、時折演奏される序曲は良いのですが。 指揮のダニエルはイギリスの指揮者で、主にオペラ畑を中心に活躍しています。 演奏は一言で言ってしまうと手堅い仕上がりと言ったもの。 ただ、作品を初めて聴くなら充分な水準だろう。 解説書は詳しい文とセリフ集、更に録音演奏メンバー表まで載っており、これはなかなか圧巻の出来。 CDはプラケースではデジパック仕様だが、解説書も入るスリーブケース仕様となっている。 録音はデジタルなので特に問題はない。

    レインボー .

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  • フランスの指揮者、マニュエル・ロザンタールは作編曲...

    Posted Date:2023/06/25

    フランスの指揮者、マニュエル・ロザンタールは作編曲家としても活躍しており、特にオッフェンバックのオペレッタからメロディを編んで書かれた『パリの喜び』が名高い。 また同じく、オッフェンバックのメロディから編まれた『オッフェンバッキアーナ』も書いている他、指揮者としてはEMIに珍しい1幕物のオペレッタ録音を残す等、オッフェンバックと関わり深い指揮者と言えるだろう。 この音源は1966年に録音された喜歌劇『美しきエレーヌ』で、フィリップス原盤。 ハイライト収録であるが当時のオペレッタ録音に多く見られた元から全曲録音はなくハイライトしか収録していない音源のようだ。 聴きどころのみの収録だが、有名曲はしっかりと押さえられており、手短に聴きたい時はなかなか重宝する。 録音当時はまだフランス独自の香りが色濃く残っていた時代であり、雰囲気は満点。 歌手はエレーヌ役のジューヌ・ローズを除けば有名な人はいないが、これもなかなか味があって悪くないと思います。 オーケストラは名称がなく、管弦楽団&合唱団の表記しかありませんが、LPで発売された当初の盤にはパリ・オペラコミック座劇場合唱団首席指揮者、ジャック・コリンが合唱指揮と書かれており、合唱団は同劇場の合唱団の可能性があり、オケも同劇場のオケかもしれません。 ロザンタールの指揮も歌手をしっかりと支えたものです。 録音年の割に聴きやすいのはセッション録音だからでしょうか。

    レインボー .

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  • アントニオ・デ・アルメイダ指揮、フィルハーモニア管...

    Posted Date:2023/05/23

    アントニオ・デ・アルメイダ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏で収録されたこのCDは、ジャック・オッフェンバックの序曲とバレエ曲を集めたもの。 アルメイダはオッフェンバックの研究者としても知られており、何枚かのアルバムを残している。 これもその一つで、研究者らしい大変に濃い内容である。 まず序曲といっても有名な曲は『天国と地獄』だが、これとて一般的に演奏されるビンダー編曲版ではなく、1874年にゲテ座改訂上演のために作曲家が新たに書き起こした珍しいバージョンを収録。 また『ラインの妖精』『月世界旅行』は珍しさもあるが、共通点もあり未完成となった歌劇『ホフマン物語』にメロディが転用、しかもラインの方は著名な「舟唄」に、月世界旅行はアリア「輝けダイヤモンドよ」と、同じジュリエッタの幕に転用されているのが興味深い。 一方、『ドニ夫妻』『にんじんの王様』『ペロニラ先生』は今持って全曲録音はもちろん、序曲すら聴く機会のない珍曲で、オッフェンバックらしい明るく陽気で繊細な美しいメロディが続く。 また併せて収録されたバレエ、オッフェンバックの純粋なバレエ音楽は1860年に書かれた『蝶々』のみだが、オペレッタのバレエシーンで演奏される曲もあり、本CDではそれを集めたもの。 やはりこれも録音は少なく、貴重なもの。 演奏はだいぶオケに助けられているが、フィルハーモニア管弦楽団の弦楽セクションを活かした好演奏だ。 1987年録音で、デジタル録音なので音質は問題ない。

    レインボー .

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  • 歌手陣は素晴らしい。ベルネームはほぼ理想的な題名役...

    Posted Date:2022/08/09

    歌手陣は素晴らしい。ベルネームはほぼ理想的な題名役。ペレチャツコの四役も声としてはジュリエッタなど苦しいが、演技力でうまくカヴァーしている。ブラウアーのミューズ/ニクラウスがまた良いし、ピサローニの悪役四役も悪くない(特殊メイクで彼とは分からないけど)。 写真の通り、凝ったセットと衣装を駆使する舞台で、歌のパートのない「分身」を登場させたり、その分身をワイヤー吊りでフライングさせたりという工夫はあるが、基本的には読み替えなしの素直な演出。分身の登場で「クラインザック」がホフマンの自己表象であることを分からせるあたりは面白いが、強力なコンセプトを押し出す演出(たとえばヘアハイムのような)ではないので、見た目の華やかさだけでは長丁場を持たせるのが難しい。新しい校訂版による上演だが、追加曲をかなり入れた長めの版であることも災いしたか。確かに名曲揃いのオペラではあるが、オペレッタ時代のオッフェンバックのようなインパクトには欠けるので、どうしても途中で退屈してしまう。ケント・ナガノもこのオペラでは、あまり腕のふるいどころがない感じ。

    村井 翔 . |60year

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  • 新鋭クラッツァーの演出は複数の副舞台を駆使した現代...

    Posted Date:2022/08/09

    新鋭クラッツァーの演出は複数の副舞台を駆使した現代化演出。中層の真ん中にホフマンの部屋があり、その左右に副舞台、また上と下に三部屋ずつの舞台があり、計九つの空間を駆使して、ホフマンの恋物語が演じられる。このアパルトマン全体が主人公の「心の構造」の表象だと考えれば、納得のゆく解釈。それでも別の部屋にいるホフマンとミューズがちゃんと会話したりする−−ちなみにこの演出ではミューズは最後まで男装せず、ニクラウスにはならない。ホフマンとオランピアのダンスが完全に性行為と解される、シュレミールは決闘で倒されるのではなく、麻薬のオーバードーシスで死ぬ、などは現代的な趣向。特にアントニア篇では彼女とホフマンの愛の二重唱も壁を隔てたままで歌われ、ついに最後まで二人の身体接触なしで終わるのは秀逸。ステッラも名前だけで、舞台には登場しない。 歌手陣もなかなかの高水準。切れ味鋭い技巧のミナシャン、一途なヤオ(「箱入り娘」にしては声に力があり過ぎるけど)、豊満なライスも適材適所。シュロットは余裕綽々、楽しそうに悪役四役を演じている。オズボーンの題名役は歌は達者だけど、本当に天才的な芸術家(この設定では現代の写真家)に見えず、ただの酒(と麻薬)びたりのダメ男にしか見えないのが難点−−あらゆる『ホフマン物語』上演の最大の問題ではあるけれど。リッツィの指揮は凡庸ではあるが、手堅い職人仕事。新しい校訂版による上演で『輝けダイヤモンド』のような追加曲は歌われていない。

    村井 翔 . |60year

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  • ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『月世界旅行』の...

    Posted Date:2022/07/16

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『月世界旅行』の全曲盤です。 1875年に初演されたこの作品は、後期のオッフェンバック作品にある夢幻オペラのシリーズ作。 1850〜1860年代の陽気で風刺的な一面を全面に押し出した作品とはまた異なり、ロマンティックでオッフェンバック特有の美しいメロディを前に出した、後のホフマン物語にも通ずる作品です。 月世界旅行の録音は、バレエ音楽が、アルメイダやミンコフスキらオッフェンバックを得意とする指揮者が録音してますし、序曲はメロディの一部が後にホフマン物語の有名曲『輝けダイヤモンドよ』に転用されたためか意外と録音があり、また全曲盤自体も1958年録音のブルクハルト盤(ドイツ語)1961年録音のクレデール盤(フランス語)があります。 このピエール・デュムソー指揮、モンペリエ=オクシタニー国立管弦楽団による録音は、フランス語歌唱による2枚目の現役音源となるもの。 ただ前記の全曲録音は時間の制約上か、カットがありバレエ等も含めた完全版は唯一の現役盤です。 演奏は序曲こそ少しテンポが速く、今時と言った感じであるが、その後は、メリハリのついた演奏で、ご機嫌。 歌手については全員初めて聴いたのだが、どの歌手も役に上手くハマっており、なかなか良いと思う。 そしてこのレーベル特有のブックタイプの解説書。 作品の解説から台詞までついた充実した内容は見応えがある。 録音も新しいだけあり問題ない。 決して安いとは言えない値段だけど、その分の価値はある非常に丁寧に作られた一枚。

    レインボー .

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  • よほどマニアックなコレクターか変態性キモオタでなけ...

    Posted Date:2022/02/25

    よほどマニアックなコレクターか変態性キモオタでなければ、この舞台は耐えられないだろう。演出家は無能の極み。倒錯したキワモノというべき最低の演出で、舞台をぶち壊している。具体的に指摘することが憚られるレベル。プロローグだけでもこの映像を捨てたくなる人は多いだろう。評者自身、これまで何百ものオペラの実演に接し、映像ではそれ以上の舞台を見てきたが、これは間違いなく最低レベル。音楽は一定の水準に達しているのだが、演出だけでは点がつけられない。こんな演出家に付き合っている歌手や役者には芸術家としてのプライドがあるのだろうか。共演者の罪も考慮して総合点は1点かな。夏のフェスティバルだからと割り切ったのだろうが、まともな劇場での上演ならば、まっとうな歌手ならばステージに上がるのを拒否するだろう。ヘアハイムという名前を見たら逃げるべきという教訓。ヘアハイム演出には決して近づいてはならないと痛感。それにしても気色悪いだけでなく、音楽と全く関係のない舞台づくり。才能が枯渇した先の哀れな演出家の必死の悪あがき。解釈の多様性、表現の自由については否定するつもりはないが、才気のかけらも感じられない。この上演を「聴く」のはよいとしても、「観る」にはそれなりの覚悟が必要。もっとも人生に飽きた枯れた老人にはいいかもしれないが。

    HESS .

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