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死の迷路 ハヤカワ文庫

Philip K. Dick

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150120702
ISBN 10 : 4150120706
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目的も告げられずに、未開の辺境惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を伝えるはずだった通信は未達のまま、外部との接触を絶たれてしまった彼らは、その惑星で奇怪な光景を目にすることになる。謎めいた構造物、歌う人工蠅、光線を発射するミニチュア・ビル、不完全な複製を作り出す生命体…。やがて、一人また一人とメンバーが奇怪な死を遂げ始める!?緊迫感溢れる筆致で描かれる鬼才の異色サスペンスSF。

【著者紹介】
山形浩生 : 1964年生、東京大学大学院工学系研究科都市工学科修士課程修了。翻訳家・評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ゆかーん

    やばい中二病にかかりそう…。全員の言っていることすべてがぶっ飛んでいる上に、宗教も神も有って無いような発言が連発しているものですから、気が付いたら私の脳内はSF世界にトリップし続けていました(笑)ここに登場する14人の老若男女は、全てが精神異常の落伍者な上に、人殺しの可能性を秘めた犯罪者。彼らの正体を明かすために、謎を追いかけ続けた結果待ち受けるのは、「夢落ち」というまさかのトリックでした…。置いてきぼりを食らった感を味わいつつも、この世界を存分に楽しめている私は、彼らと同じ病気なのかもしれません…。

  • 催涙雨

    手軽なオチの付け方の関係で内容の脈絡のなさや破綻については良くも悪くも一掃されている。本当の意味での模造記憶、疑似現実がここにはある。ただ、人間や現実の虚構性のような独特の哲学を扱ったテーマに浸る場合、このような直球を受けているときよりも変化球を受けているときのほうがより楽しめているように思える。神学観に関しても同様で本来特定の型にアウトプットするのが難しい問題をこのように体系化すると、ディックのもつ神学観そのものが明快になる反面、即席であることが微かに透けて見えてしまう。

  • うまる

    初ディックさん。SF×クローズドサークルという感じでミステリ読みでも萌える話。特別驚く展開やオチではないけど、独特の神学が絡む所が面白く、人物・世界共に破綻している感じも楽しめました。よくある筋だったとしても、見せ方、 作家の筆力によって如何様にもなるという良い例だと思いました。もっとメジャーな作品があるのにこれから読んでしまいましたが、解説に"整合性を求める人には取っ付き易い作品"と書かれていたので、間違いではなかったようです。まぁ、その解説が多大なるウザさだったので斜め読みでしたが・・・。

  • 阿部義彦

    創元推理から過去に出てたのが出版社を引っ越して同じ翻訳者がこの機会に少し手直しを加えてハヤカワから新刊として化粧直しをしての登場。ディックにしては物語に破綻が無くミステリー仕立てでちゃんと最後に驚愕のオチもあり楽しめました。異色のサスペンスSFです。初心者向けともいえます。でもやはりこじんまりとまとまってしまった感はぬぐえないかなあ?地球は丸ごと精神病院かい?という問に夢野久作の「ドグラ・マグラ」との共通性を感じて一人ニヤニヤしました。全員個性強すぎです!

  • rinakko

    ディック版、落伍者どもの“そして誰もいなくなった”みたいなことを勝手に想像していたけれど…。ふ。ディック中期の破綻少なめ作品。私は破綻も存外好きだが、ディックディックしていたのでまあ満足(登場人物たちの病みぶりとか、ワイナリその他を名乗るビルとか、神の存在が証明されている時代の神学とかw)。訳者あとがきが面白可笑しくて、にやにやしてしまった。

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