CD Import

Mikhail Pletnev : Live at Berliner Philharmonie 2023 -Chopin, Alexey Shor & Pletnev, Brahms

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
B108125
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

『ピアノ・ソナタ』第2楽章の試聴動画


深い読み込みと斬新なキレは健在!
プレトニョフが魅せるピアニストとしての「今」。
2023年リサイタル、ウクライナ出身作曲家との合作ソナタも収録!


2023年、プレトニョフはドイツではベルリンのフィルハーモニーとフランクフルトのアルテ・オーパーで2回だけピアノ・リサイタルを行いました。そのベルリンでのリサイタルを収録した久しぶりのピアノ・ソロ・アルバムです。プレトニョフのピアニストとしての今が詰まった注目盤。
 一時期は指揮一本で活動し、今も指揮者としての活躍が多いプレトニョフ。しかし型破りで刺激的、挑戦的な彼のピアノ演奏のイメージに強烈な印象を抱いている方も多いでしょう。作曲家でもあるプレトニョフの冷静な作品へのまなざしと、演奏家として音楽に深く没頭し斬りこんでいく動的な出力の非凡なバランスは、他では聴けない斬新な驚きを今もなお生んでいます。
 ウクライナのキーウ(キエフ)に生まれ現在アメリカで活動している作曲家、アレクセイ・ショー[1970-]との合作による2021年の『ピアノ・ソナタ』は初めてのCD化。メカニカルで軽やかな点描とゆったりした叙情歌がひとつになった、不思議な美しさを持つ音楽です。まるでプロコフィエフを透明にしてほのかに光をにじませたような幻想性。急速楽章では華やかな技巧への挑戦もあり、ピアニストにとって弾き甲斐のある作品になっています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
2. A.ショー&プレトニョフ:ピアノ・ソナタ イ短調(2021)
3. ショパン:ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1
4. ショパン:幻想曲 へ短調 Op.49
5. ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
6. ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61

 ミハイル・プレトニョフ
(ピアノ)

 録音時期:2023年4月5日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 世界初CD化(2)

プロフィール

ミハイル・プレトニョフ(ピアニスト・指揮者・作曲家)。1957年ロシア北部のアルハンゲリスクに生まれ、モスクワ音楽院で学ぶ。1978年にモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで優勝、一躍注目を浴びソリストとしての国際的なキャリアが始まった。1990年にソ連で最初の民営オーケストラ、ロシア・ナショナル管弦楽団を設立。2006年から2013年までピアニストを離れ指揮活動のみに専念。ロシアのウクライナ侵攻後はスイスに移り、あらたにラフマニノフ国際管弦楽団を結成し活動を続けている。(輸入元情報)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
プレトニョフももう67歳。昨年ベルリン・...

投稿日:2024/05/25 (土)

プレトニョフももう67歳。昨年ベルリン・フィルハーモニーでのライブ録音。プレトニョフには2000年カーネギーホールライブという名盤があり、今回も有名ホールでライブということで期待して聴いた。もちろん期待以上であった。発売元情報には「型破りで刺激的、挑戦的な彼のピアノ演奏のイメージに強烈な印象を抱いている方も多い」と書いてあるが、私のイメージは全く違う。プレトニョフは、一言で言うと「計算され尽くした抑制の音楽」である。徹底的に響きに拘り、ほとんどのピアニストが強く弾くところをあえて弱く弾く。これだけのテクニックがあるのだから、ガンガン弾きたいだろうけど、あえてそれをしない。こう言う彼のピアニズムはこのディスクでも満喫できる。冒頭のブラームスは曲が抑制を求めているから、悪い訳がない。まさに正統、静謐の演奏である。いきなり深い世界に連れて行かれるようだ。次のショーとプレトニョフのソナタは、なんで今時こういう調性音楽なのか、と言いたくなるほど誰が聴いてもわかりやすい。少しフランスっぽいがひねりも皮肉もない。ストレート過ぎるのがなんとも逆説的に良い曲なのでは、と思わせる。このディスクの白眉はやはり後半のショパン。ポロネーズ1番って改めて名曲だと実感させる。冒頭こそ普通に響かせるが、繰り返しになると途端に脱力する。その後も余計な力を入れず、曲の骨格を明晰に描き出す。緊張感を持って音量調整しているプレトニョフの意図が明確にわかる演奏。幻想曲も凄い、冒頭から冷静・冷徹であり、楽天的要素が一切ない。あの行進曲も、開放的要素はなく、眼は常に客観的で自己抑制の極みである。この曲の最後を皆さんにも聴いてほしい。これがプレトニョフなのだ、と言うことが十二分に理解できるから。舟歌も同様。波は穏やかであり、必要以上に大袈裟になることを拒絶している。幻想ポロネーズも傑作だからこそ、そんなに大きな音を出さなくて良いと言っている。彼はロシアのピアニストであり、ロシアンピアニズムの洗礼と薫陶を受けているはずなのだが、そういう演奏とは明確に一線を画している。このディスクを聴けば、プレトニョフの凄さは理解できる。指揮活動も良いけど、これを聴いたら、やはりピアノを弾いて欲しい。プレトニョフでしか聴けない音楽がここにはあるからだ。

てつ さん | 東京都 | 不明

1

Recommend Items