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孤島の鬼 春陽文庫

Ranpo Edogawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784394301479
ISBN 10 : 4394301475
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan

Content Description

丸の内にオフィスのある貿易会社に勤める25歳の蓑浦は、同僚である木崎初代と恋に落ちた。その初代が密室で刺殺され、箕浦は知人の探偵・深山木耕吉に助力を願う。だが調査を進めるその探偵も……。 蓑浦は年上の知己の青年・諸戸道雄とともに怪奇な殺人の謎に迫る。手掛かりを追って向かったのは南紀の孤島・岩屋島。そこに隠された忌まわしい秘密とは? 謎と恐怖と悲劇に満ちた長編推理小説「孤島の鬼」一編を収録。

旧江戸川乱歩文庫30巻のうち、ベスト13巻を選び、リニュアルしました。「春陽堂書店版江戸川乱歩全集」を底本にテキストに全面校訂を加え、文字を大きく。巻末に監修者による解説と各種資料を収録。印象的な銅版画による装丁はそのままです。リニュアルされる文庫は「陰獣」「孤島の鬼」「人間椅子」「地獄の道化師」「屋根裏の散歩者」「黒蜥蜴」「パノラマ島奇談」「蜘蛛男」「D坂の殺人事件」「黄金仮面」「月と手袋」「化人幻戯」「心理試験」以上13巻。

[著者紹介]
江戸川乱歩(1894-1965)
明治27年10月21日三重県生。早稲田大学で学び、様々な職業を経験した後、大正12年に「二銭銅貨」でデビュー。「D坂の殺人事件」「人間椅子」「パノラマ島奇談」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」「芋虫」「孤島の鬼」「押絵と旅する男」などを発表。昭和4年より娯楽雑誌に長編を連載、「魔術師」「黄金仮面」「黒蜥蜴」など。昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載。同時期から評論も多く手がけ、昭和22年、探偵クラブ結成、初代会長に就任。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年死去。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • aquamarine

    これが昭和4年という昔に書かれたというのが驚きです。すごく面白かったです。ミステリとしてドキドキ読み進め、途中からはほぼ冒険小説。読み終わってみたら恋愛小説?とても読みやすく一気でした。乱歩の他の作品ももっと読みたいと思いました。読後創元版にはある衝撃的シーンがこちらではないことを知り、図書館で創元版のその部分を読みました。私はこの部分があった方がラストの余韻が大きく創元版の方が好みです。(※私の誤解があり、感想を修正しました)

  • 青蓮

    乱歩の長編小説の中でも一番好きな作品。読むのは今回で3回目くらい。前半は密室トリックを扱った推理物、後半は諸戸屋敷へ乗り込む冒険譚と話が展開してくのがとても面白い。乱歩お得意の怪奇的な要素もたっぷりで、乱歩の魅力がぐっと詰まった1冊。

  • seacalf

    真夏に読むのがぴったりな怪奇小説。イケメン2人のBL含め狂おしい恋愛あり、探偵推理あり、とんでもない冒険もあり、昭和4年に連載されていただけあって当時の様子も面白く読めるし、様々な要素が盛り沢山の乱歩作品。近年に舞台化もされているのね。確かに現代風にアレンジして演じたら面白いかも。昭和初期はこういうテイストの大衆小説を読まれていたんだな〜。少々グロテスクにも感じる部分もあるが飽きずにぐいぐい読める。巻末に載せてある当時の広告も興味深い。八幡の藪知らずが今でも実在するのがびっくり。ちょっと行ってみたいな。

  • たーぼー

    幾多の苦難、苦悩を恨みに変換し、悪魔的に振舞う人間を眺めて、どこか自分にも似た感情があると思い当たる私は孤島の鬼の資格アリなんだろう。そして一人の男に背負わされた哀しい『血』と『宿命』。男色、屈折。荒涼とした彼の人生に震撼し、浸れずにはいられない。その狂乱の精神、肉体にこそ淀みの無い真実の美と友情の意志を見るのだ。昨今の表現界に照らして不適切と思われる記述が満載のため、もはや映像化は困難だろう。それでもこの目で観たいと思わせる説得力がこの作品にはある。耽美、冒険、グロテスク。乱歩の真骨頂。

  • たぬ

    ☆4 真ん中あたりの雑記帳のところから俄然面白くなってきた。密室殺人どころか行楽客でにぎわう砂浜で男児に刺殺されるってどうやって?とか男女の双子で結合児ってありえるの?とかの疑問がテンポよく解明されていくし終盤まで主人公チームの安全が確保できなくてハラハラさせられるし。丈五郎のやったことは本気で鬼畜でしかないのだけど、きっかけとなった出来事はすごく切ないんだよなあ。「片輪者製造」等今じゃ放送も出版もアウトな用語や表現がてんこ盛り。昭和初期の身体障害者の扱いは想像よりはるかに過酷だったんだろうな。

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