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三月は深き紅の淵を 講談社文庫

Riku Onda

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062648806
ISBN 10 : 4062648806
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2001
Japan

Content Description

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

【著者紹介】
恩田陸 : 1964年宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒。1991年の第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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三月シリーズでは、この作品と黒と茶の幻想...

投稿日:2021/06/18 (金)

三月シリーズでは、この作品と黒と茶の幻想が好きです。オープンエンディングがこの世界観と絶妙にマッチしています。

sissy さん | 不明 | 不明

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恩田陸一冊目はこれがおすすめ!中学生くら...

投稿日:2019/01/07 (月)

恩田陸一冊目はこれがおすすめ!中学生くらいから大人まで、幅広く楽しめます。はっきりと結末を明示しない、読者の想像の余地を残す終わり方がよりミステリとしての質を高めています。巻末解説も皆川博子と、豪華。

fugyo さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紅はこべ

    特に前半の二章が好き。本好きにとって読んだ本、好きな作家について心置きなく語り合える相手は何物にも代え難い。そういう意味で第一章の老人達、第二章の二人の女性編集者は羨ましい。そういえば彼女達が乗った寝台特急はもうないんだ。作中の『三月は…』の内容を一冊に収めようとすれば、最低千ページは必要だろう。一晩で読むなんて無理。恩田さんなら可能なのかな。

  • さてさて

    「三月は深き紅の淵を」何とも詩的でぼやっとして近寄りがたい雰囲気さえ感じてしまう不思議な書名のこの作品。四つの章から構成されていますが、この本の中にこの本と同じ本が登場して、その中でまたストーリーが展開してとややこしいことこの上ない作りです。そんな中に異物感満載で登場するのが第四章です。いきなり恩田さんが目の前に登場して語り始めたかのような世界。そして突如「麦の上に沈む果実」の主人公・理瀬の登場。う〜ん、何だか分かったような、分からないような不思議な物語が展開していきます。う〜ん、なんなんだろうこの作品。

  • 三代目 びあだいまおう

    読書家なら一度は覗いてみたいと思うもの、作家先生の頭の中!どうしてこんな発想が浮かぶの?こんな話を書けるなんて頭の中どうなってるの?と。私はこの本を読んでいて途中からその夢を叶えているかに感じた。そう、執筆中の恩田さんの頭の中を覗き見している感じ!これは『三月は深き紅の淵を』という4章からなる幻の本を巡る、4章構成の作品です!作品名は『三月は深き紅の淵を』です!これだけで訳がわからない。でも何故か文章に没頭してのめり込んでしまう。訳がわからないのにのめり込む!さすが作家先生の頭の中だと不思議に納得‼️🙇

  • 勇波

    恩田陸初体験です。何から読んでいいのか分からなかったんだで取り敢えず本書を。とある一冊の本を巡るお話。第一章から引き込まれる。今まで読んだ小説とは一味違う異質な空気に翻弄されます。さて、いよいよ最終章でいかなる結末が…という所でポイッと放り出される気分。なっ、オレなんか読む順番間違えたか?仕掛けが読み取れなかったか?とか色々思うものの大変強い印象に残った読書時間であったのは間違いありません。さて次の恩田作品は何にしましょうか★

  • パトラッシュ

    著者の理瀬シリーズはファンタジーのマティーニだが、本書でベースとなるベルモットにドライではなくスイートが使われる。謎の本というミステリの薬草風味が漂うため、ドライのような辛口ではなくクスっとするユーモアの甘口になっている。しかも収録4編でそれぞれドライ・ジンの比率が異なったりウオッカや日本酒を加えてステアするため、甘口のつもりで飲んでいたら急に辛口に変化したり、謎には論理的な解明が与えられないなど複雑な味わいをかもし出す。好きな人には癖になるがアクが強いと敬遠する向きもあろうが、飲んでみて損はしない味だ。

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