Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ぐうぐう

  読了日：2011/07/07

  川内倫子の最新写真集『Illuminance』を眺めていると、まるで原点に戻ったかのような写真に驚かされる。と思えば、最近作『AILA』に見られた自然の広大さを感じさせる写真もある。それもそのはずで、『Illuminance』には、１５年間を掛けて川内が撮った写真が収録されているのだ。小さな生き物、木々や海や星といった自然、手や足や髪という細部、そして風と光から、生と死が静かに滲み寄り、ときには突き刺さるように飛び込んでくる。世界を切り取ったのではない。まるでこの写真集が世界かのようだ。

• きりさめ

  読了日：2016/06/06

  ごく当たり前の、喧騒に満ち溢れた日常が写真に切り取られることで音の無い美しい世界になる。写真には絵画とはまた別のそうした良さがある。川内倫子の写真はどこにでもあるのに普段は気づかない美に気づかせてくれる作品ばかり。フィルムでしか撮れないであろう独特の明度が高く、コントラストが控えめの色合いが好き。

• へのへの

  読了日：2019/12/31

  ILLUMINANCE。イルミナンス。光が漏れる。光が世界を照らす。日常、目の前の囁いているような小さなもの。時には光源が、時には光線が、時には暗さが、美しく悲しく、崇高にささやかに、くっきり曖昧に、真っ直ぐ歪んで、力強く儚く、現実的に夢想的に、凝縮発散し、瞬間的に悠久的に、照らす。連なり重なり層を成す。日々。死。グロテスクなもの。個と群。営み。きらきらきらきら、ぐらぐらぐらぐら、ぐるぐるぐるぐる。円、球、渦、螺旋。穴、裂け目、入り口、通路。巡り還る。フラクタル。美しい模様。光が世界を照らす。光が溢れる。

• 🐰

  読了日：2011/12/02

  すごく惹き付けられるなぁ…

• 偏頭痛

  読了日：2014/09/14

  解説にもあるように確かにうっかりすればどこかで見たことあるようなものになりかねないのになぜこんなにもせまるものなのか。左と右の両方の写真が合わさって僕の中でなんとも言えない化学反応が起きる。

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