Books

街道をゆく 15

Ryotaro Shiba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022644619
ISBN 10 : 4022644613
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan

Product Description

函館を出発点に札幌、旭川、陸別へ──古代から幕末維新までの長い道のりをたずね歩く旅。原野を切り開いた開拓使や劣悪な環境で労働を強いられた囚人、屯田兵の時代を振り返り、アイヌとの抗争から台頭した松前氏の京風文化を思う。

Content Description

道南の函館では『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛、この町で布教したロシア正教のニコライ神父の生涯を考える。江差港には、幕府海軍の主力艦で、沈没に榎本武揚が戦意を失った開陽丸が眠る。旅のクライマックスは道東の陸別。『胡蝶の夢』の主人公のひとり、関寛斎の終焉の地でもある。晩年に極寒の地を開拓、深く慕われつつ劇的に生涯を閉じた。今は妻と眠る寛斎への筆者の思いは深い。

目次 : 函館/ 道南の風雲/ 寒冷と文化/ 高田屋嘉兵衛/ 函館ハリストス正教会/ 松前氏の成立/ 蝦夷錦/ 松前の孟宗竹/ 最後の城/ レモン色の町/ 開陽丸/ 政治の海/ 開陽丸の航跡/ 江差の風浪/ 海岸の作業場/ 札幌へ/ 住居と暖房/ 札幌/ 厚田村へ/ 崖と入江/ 集治監/ 新十津川町/ 奴隷/ 屯田兵屋

【著者紹介】
司馬遼太郎 : 1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さつき

    『菜の花の沖』を読みたいと思っているので高田屋嘉兵衛の話しは嬉しかったです。松前氏がどのように勢力をのばしていったかはまるで知らず蝦夷錦の話しなど面白かった。江差の開陽丸記念館にはいつか行ってみたい。先月、奥州藤原氏の物語を読んでいたので義経伝説の残るルーランにも心惹かれました。今は行けないと分かっていても、やはりこのシリーズは旅心がわきます。

  • 万葉語り

    ただいま札幌市内にいます。北海道大学構内を画家が歩く場面が実際に見られました。開拓時の新十津川村や囚人たちの奴隷状態に支えられこの街は、この国はあるのだと思うと、ふとすれ違った人のご先祖さまに感謝したい気持ちになりました。【司馬遼太郎の2月菜の花街道まつり2019参加中】2019-039

  • Book & Travel

    前半は函館から松前、江差へ。後に小説の主人公になる高田屋嘉兵衛、嘉兵衛に憧れ来日したニコライ、蠣崎慶広と松前藩、榎本武揚と開陽丸と興味惹かれる話題が続く。著者の榎本への低評価?と、江差の町を挙げての開陽丸引揚げ事業が印象に残る。後半は札幌、新十津川、旭川、陸別と過酷な開拓の歴史をたどる。黒田清隆の頃は曲がりなりにも理想があった開拓事業は、明治中期以降、囚人を使い捨てる悲惨な歴史へ替わる。明治高級官僚の傲慢な発想に怒りを禁じ得ない。北海道は好きで何度か訪れたが、根底にある歴史の理解を深められたのが良かった。

  • AICHAN

    図書館本。次に読む予定の『あい 永遠に在り』は関寛斎の妻愛子の物語なので、予備知識を得たくて関寛斎のことに触れているこの本を再読。寛斎については『胡蝶の夢』に詳しいが、全4巻もあるので、『街道…』のほうで我慢した。寛斎は貧者からは金を取らなかった幕末から明治にかけての医師。73歳の晩年、開拓を志して妻の愛子とともに北海道の斗満(トマム。現在の陸別)に入植した。陸別は北海道の中でも極寒の地である。その開拓はどんなに苦しいものだったろうか。愛子は入植2年後に逝く。寛斎の遺体とともに葬ってほしいと遺言した。

  • まーみーよー

    街道をゆくシリーズは初。当初のイメージは街道にまつわるあれこれに絞られて書かれてると思っていたが、司馬氏らしく脱線するので何読んでるのかたまに迷子になる。司馬作品「菜の花の沖」「燃えよ剣」の舞台を追体験できて有意義な読書だった。最後の方に囚人による労働で北海道開拓が進んだことに言及されていたが小池喜孝「常紋トンネル」、吉村昭「赤い人」も紹介されており、「いずれも傑出した著作といっていい。読んだあと、私など、数日ぼう然とした。」とある。ここに同じ歴史作家である吉村氏との関わりが感じられ、なぜか嬉しくなった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items