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街道をゆく 30

Ryotaro Shiba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022644848
ISBN 10 : 4022644842
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan

Product Description

アイルランドにあるのは、無気力、空元気、天才的な幻想、雄弁。また、家々や谷々にいる妖精──。ロンドン、リヴァプールを経て、アイルランドの首都ダブリンへ。隣国イギリスとの長く苦い関係からヨーロッパ文明の光と影を探る。

Content Description

人口は少ないが、アイルランドは堂々たる「文学大国」。ジョナサン・スウィフトやオスカー・ワイルド、W・B・イェイツ、ジェイムズ・ジョイスなどを生んだ。隣のイギリスとは、政治的にも宗教的にも長く戦ってきた歴史をもつ。ロンドンで漱石を想い、リバプールでビートルズを感じ、ダブリンへ。ケルトの魂に触れつつ、躍動感のある旅がはじまった。

目次 : ケルト人/ ギリシア・ローマ文明の重さ/ ケルトの妖精と幻視/ “鯨の村”ホテル/ 明治の悲しみ/ 紳士と浮浪者/ いまは昔/ 駅舎・空巣/ リヴァプール到着/ ビートルズの故郷/ 死んだ鍋/ ヘンリー八世/ ライアンの娘と大聖堂/ 郷に入っては/ ベケット/ オコンネル通り/ スウィフトの寺/ 文学の街/ ジョイスの砲台へ/ 神話と金銭/ ウィスキーのEを飲む/ ジョン・ライリー氏

【著者紹介】
司馬遼太郎 : 1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Book & Travel

    アイルランドというと、高村薫『リヴィエラを撃て』やヒギンズ『鷲は舞い降りた』に登場するIRA戦士の激しさと悲しさが印象にあって、以前から気になる国だ。旅はまずロンドンからリバプールを経由してダブリンへ。リバプールではビートルズにも触れ、アイルランド系である彼らの詞や皮肉なセリフの中にアイルランドを感じ、スウィフトと比較したりする。さすがにこの地域は文学の話題が多く、疎い自分には厳しかったが、アイルランド人の気質とその背景にある「軽侮と罵倒」という英国との関係を考察していくのは、とても興味深いところだった。

  • kawa

    4月の誌上旅は昨今の現状では考えられない海外旅アイルランド。とは言え、本編の半分以上はロンドン、リバプールだが、予備知識を抜かりなくインプット。イギリス(アングロサクソン族・英国国教会)のアイルランド(ケルト族・カトリック)に対する弾圧・搾取は、例えば日本と朝鮮半島のを上回るかもと思わせる強烈ぶり。かの国はケルト的霊性に立脚する文学国の由。私的にはヴァン・モリソン、ロリ−・ギャラガ−、U2敬愛するミュ−ジッシャンが多いのもそんな影響かなとも…。NHK「街道をゆく・アイルランド編」アーカイブを見て後半に。

  • はやしま

    【司馬遼太郎の二月】数年前の個人的愛蘭土ブーム時に購入。現地と机上、事前調査・事後調査、旅行前、旅行中、旅行後を行ったり来たり。それにつられてこちらの視点もたゆたう。半分以上過ぎたところでやっとアイルランド上陸、その前に英国滞在するも、英米仏他のアイルランド人へ、ジョイスへ、そしてカトリックとプロテスタントの違いへと想いが広がる。文学作品の書き込みが多い。音楽がお好きでないとのことでビートルズが文章で語られるが、ファンとして逆に新鮮。EUの中で比較的経済的に安定している状況とかなり様子が違った時代の旅。

  • 燃えつきた棒

    「22Ulyssesージェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待」のイベントに参加して以来、ずっとジョイスと『ユリシーズ』にハマっている。 今回は、アイルランド繋がりでNHKの「街道をゆく〜『愛蘭土(アイルランド)紀行』」を観てみた。/ 一つの映像に度肝を抜かれた。 男が畑を耕している。 すると、あとからあとから次々とごっつい岩が掘り出されて来る。 アラン島である。 こんな土地にもジャガイモだけは育つのだそうだが、アイルランドの移民の多さにようやく合点がいった。 このショックから本書を手に取った。/

  • かず

    「ニューヨーク散歩」にて、英国人に冷遇されてきたにも関わらず自らも黒人を虐げたとの記述に興味を持ち、読書。かの国に関する記憶は、ガンダムにてダブリンがスペースコロニーの落ちた地だ、という1点のみ。文学やウィスキー、ケルト文化といった事柄が紹介されるが、全く興味がないのでイマイチ興に乗らない。あっ、一つあった。昔、エンヤは好きだったなぁ。感想。負け犬根性が染み付いたらおしまいだ、ということ。800年間の英国への隷属には理由がある。そこを直視せねば未来は開けない、と思う。現実を直視せよ。自戒を込めて。

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