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街道をゆく 5

Ryotaro Shiba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022644442
ISBN 10 : 4022644443
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2008
Japan

Product Description

少年のころ、夢想の霧の中でくるまっているほど楽しいことはない。そのころの夢想の対象は、東洋史にあらわれてくる変な民族についてだった……憧れだった草原の国を訪ね、悠久の歴史と現在を誌す。

Content Description

1973年、著者は新潟からソ連を経てモンゴルへ飛んだ。まだ旅行が不自由な時代で、入国査証を得て、「わがモンゴルよ」と、心の中で叫ぶ思いがあったという。少年の頃から中国周辺の少数民族にあこがれ、大学時代にモンゴル語を学んだ著者にとって、念願のかなった旅となる。満天の星空に圧倒され、須田剋太画伯とゴビ草原の夜をさまよい歩く場面が心に残る。

目次 : ハバロフスクへ(新潟から/ 偉大なる逆説 ほか)/ イルクーツクへ(イルクーツクへ/ 光太夫 ほか)/ ウランバートルへ(ウランバートル/ ノモンハンの悪夢 ほか)/ ゴビへ(ゴビへ/ ゴビ草原 ほか)

【著者紹介】
司馬遼太郎 : 1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪外国語大学)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • molysk

    少年の日に夢想した、草原を疾走する遊牧民族の雄姿。日本とモンゴルの国交正常化の翌年、1973年に司馬はついにモンゴルへと向かう。ウランバートルを経て、ゴビ草原へ。夜、満天の星に圧倒される。昼、大地に果てはなく、人影はまばら。遊牧の民は、日本からの客人をもてなす。馬を自在に駆る姿は、かつて大陸を席巻したジンギス・カンの一族を彷彿とさせる。また、モンゴルへの途上、ソ連では連絡なしでの大幅な飛行機の遅延など散々な扱いを受けるが、社会主義国家における官僚主義の弊害を示す貴重な記録ということもできるだろう。

  • ehirano1

    初版から40年以上経過しているので多少の変化はあるかとは思いますが、”ジンギスカン”はモンゴルの歴史においてはタブーであることには驚かされました。

  • Book & Travel

    1973年、まだ社会主義国だったモンゴルへの旅。当時直行便はなく、ソ連のハバロフスク、イルクーツクを経てウランバートルへ。西域好きの司馬さんにとって憧れの場所で、様々な騎馬民族の興亡に思いを馳せるのも楽しそうだ。一方で戦時中のノモンハンでの経験から、旧満州・シベリアの地に複雑な思いがあるのも感じられる。旅のハイライトは南ゴビ。「億の草が薫る」草原と「星ばかりの大観」の星空に、司馬さんも須田画伯も興奮気味。人と自然への愛情と名残惜しさを感じるラストに、感動的な余韻が残る巻だった。【司馬遼太郎の二月】参加。

  • ehirano1

    再読。当時のモンゴル人と漢民族が常に対立した原因が民族としての業種である”遊牧”と”農耕”に起因していることに納得しました。どちらの言い分(p102)にも肯けます。

  • 優希

    モンゴル語専攻だった司馬さんが初めてモンゴルを訪れたときの旅行記になります。壮大な自然とそこに住む人々が生き生きと描かれ、中国やロシアとの歴史関係も知ることができ、とても興味深かったです。

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