Schubert Piano Sonata No.21, Ravel, Scriabin : Schimpf

シューベルト：ソナタ第２１番、ラヴェル：クープランの墓、スクリャービン：前奏曲
アレクサンダー・シンプ

それまで14年間に渡って優勝者を出すことのなかった「ドイツ音楽コンクール」が、2008年にようやく認めたピアニストが、このアレクサンダー・シンプでした。その後、ベートーヴェン国際コンクールで入賞し、2011年にはクリーヴランド国際ピアノ・コンクールでドイツ人として初の優勝を飾るなど、着々と大物ピアニストへの道のりを歩む彼の、ＯＥＨＭＳデビュー・アルバムとなります。すでにＧＥＮＵＩＮレーベルで「モーツァルト、ベートーヴェン、ドビュッシー、アルベニス・アルバム」をリリースしているシンプですが、この新譜では曲の選定にもアイデアを盛り込み、一見ばらばらに見える３人の曲の根底に横たわる「暗部」のようなものに光をあて、一つのストーリーを紡ぎだすことに成功しています。テクニックや表現力は持ち合わせていて当たり前。という現代のピアニストたち。一つ抜きん出るためには、特別の才能が必要なのであるということを強く感じさせる１枚です。（Oehms）

【収録情報】
・ラヴェル：クープランの墓
・スクリャービン：5つの前奏曲 Op.74
・シューベルト：ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960

　アレクサンダー・シンプ（ピアノ）

　録音時期：2012年3月12-14日
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）