Books

西郷札

Seicho Matsumoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101109046
ISBN 10 : 4101109044
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2003
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • きょちょ

    清張の処女作で直木賞候補になった「西郷札」を含む、江戸・明治物短篇12作。 「西郷札」はすぐ筋が分かってしまうものの、これを含めすべての作品で彼得意の「人間の業」がうまく描かれている。 将軍の交代、維新、西南戦争、自由民権運動など、変化の波に直接さらわれた人間の「悲哀」も描いている。 山田風太郎もこの時期の人達の「悲哀」を描いているが、二人を比べると、風太郎の方がどちらかと言うと明るい文体で、清張は暗い。 私はどちらも好きだ。 ★★★★

  • シュラフ

    西南戦争の際に薩軍が発行した軍票を「西郷札」というらしい。明治時代の裏面史ともいうべきであり、はじめて知った話である。当然ながら薩摩が破れたことでこの西郷札は通用しなくなる。だが、当時 廃藩置県の後に 旧の藩札を政府が一定額にて買い上げた実績があるということで、この西郷札も同様になるのではと男たちの一攫千金の夢物語がはじまる。短編作品ではあるが、松本清張さんらしく細かい部分まで史実による裏付けがなされており、さすがは清張さんといった読後感。

  • shiozy

    さいごうふだ、と読んだ君は即刻退場。さいごうさつ、と読む。おさつの話である。西郷が最後の決戦に及ぶとき、戦費が足りない。そこで「軍票」を発行した。何の信用もないお札である。この歴史を発掘した失意の人の執念のお話である。高校生時代に読んだ記憶があるのだが、やはり読み込めてなかった自分がいる。

  • fumikaze

    清く正しく生きていても、またハンデを抱えながら頑張り続けても最後まで不遇な生涯で終わる人々がいる。むしろそれが現実なのかもしれない。そんな不遇な人生を生きた人々の姿を書いた暗くて重い短編集(時代物)。しかし、それでいて後味は悪くないし最後まで引き付けられてしまう。「噂始末」が印象に残った。

  • Galilei

    西郷札で思い浮かべるのが昭和の軍票。こちらはアジア各地で紙切れとなった。共通するのは、どちらもやむにやまれぬ敗者のあがき。それにつけても、本書は西郷を英雄視せず、その欠点もズバリついた秀作だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items