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大阪弁ちゃらんぽらん 新装版 中公文庫

Seiko Tanabe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122069060
ISBN 10 : 4122069068
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan

Content Description

「ああしんど」「あかん」「わやや」…。大阪弁独特のこうした言い回しのなかには、大阪人のどんな真情がひそんでいるのか。千年もの間、磨き抜かれた社交技術の粋ともいえる京の言語文化と、三百年の伝統ある商都の知恵を併せ持つ大阪弁。その魅力と、大阪弁を育んだ精神風土を明らかにするエッセイ。

目次 : ああしんど/ 「あかん」と「わや」/ 「あほ」と「すかたん」/ えげつない/ チョネチョネ/ けったいな/ こまんじゃこ/ あんばい/ ややこしい/ しんきくさい/ いちびる/ ねちこい/ あんだらめ/ あもつき/ あかめつる/ ぼろくち/ ウダウダ/ タコツル/ 「サン」と「ハン」/ てんか

【著者紹介】
田辺聖子 : 1928年、大阪生まれ。樟蔭女専国文科卒。63年、『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)』で芥川賞を受賞、88年、『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、93年、『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年、菊池寛賞を受賞。98年、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で泉鏡花文学賞と読売文学賞を受賞。2008年、文化勲章受章。大阪弁で軽妙に綴る現代小説の他に、古典文学の紹介、評伝小説など、著書多数。19年6月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    大阪弁を題材にしたエッセイ。関西圏の人間やったら一日一度はよう聞く「あほ」や「ああしんど」、「けったいな」は出てくるん当たり前やけど、「チョネチョネ」や「こまんじゃこ」とか聞いた事無い言葉も多い。自分、関西圏に住んどる自覚はあるんやけど。40年近く前の本やから死語になっとる言葉もあるんやろけど、実際に使われとるかは生粋の大阪人に聞いてみたいところ。個人的には大阪弁のあのねっとりした語感生かしたのには「生き口を問う女」や「面影草紙」とか名作が多いように思う。大阪弁の魅力が融通無碍に語られたええ一冊やった。

  • shikashika555

    著者の語る大阪弁論は滋養に満ちて面白く塩梅のいいところにスパイスも効いて、脳みその栄養になる。 大阪弁の粋とは何だろう。 「大阪弁のあいまいさ、多言的な語彙、四通八達のニュアンスなどは(中略)大阪は王城の地の畿内だ。一千年伝え伝えた社交技術の粋ともいうべき今日の言語文化を基盤として、そこへ、商業都市三百年の伝統が加わる」との説明がある。 そこへ「所詮は人」の達観と明るい諦観、動けばなんとかなるという世の中への信頼とでもいうべき逞しい人のよさ、「あり物」で最善を形作るセンスの良さがあるように感じる。

  • Shoji

    田辺聖子さんによる「大阪弁に関する一考察」です。なかなか面白かったです。やっぱり大阪弁の響きはいいですね。関西の方こそ読んで納得の一冊ではなかろうか。

  • アオイトリ

    おせいさんのユーモアたっぷりの大阪文化論。最高です。「一も二もない、三ぴんが 知りもせんこと、ごじゃごじゃと ろくでもないこと、七面鳥 はったろか、食うたろか、とんでいけエー」って今の子も言うのかしら(笑)大阪弁のあいまいさ、多元的な語彙、四通八達のニュアンスなどとても高度な文化だと知る。相手を傷つけない配慮とは耳が痛い。「いちずにうとうてしまわんと、おのが難儀を自分でおかしがり、こちらも往生した、と頭をかいて、ウダウダいうてると、またそのうち何なりと、道もひらけるのんかもしれまへんなあ」

  • こばやし

    楽しい。神戸で働き始めてから神戸、大阪、京都、奈良といろんな関西弁にふれてきた。最初はきついし怖いし、婉曲のニュアンスが理解できずにイライラしたけど、最近は楽しいなと思うようになっている。まだリスニングはぼちぼち。スピーキングはあかんね。この本で理解を深めて、また明日から関西弁の飛び交う中で仕事がんばろう。

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