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傘をもたない蟻たちは 角川文庫

Shigeaki Kato

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041068885
ISBN 10 : 4041068886
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

かなわない―。天才肌の彼女に惹かれた美大生の葛藤。書いた原稿がそのまま自分の夢で再現される不思議な現象にのめりこんでいく小説家の後悔。幼なじみの秘密を知り、彼との接し方がわからなくなってしまった男子中学生の苦悩。自分の心に正直でいたいだけなのに。誰もが胸に抱える生ぎづらさを鮮烈に切り取った、著者初の短編集。単行本未収録作品であるタイムリープSF「おれさまのいうとおり」を加えた全7編。

【著者紹介】
加藤シゲアキ : 1987年生まれ。大阪府出身。青山学院大学法学部卒。2012年1月、『ピンクとグレー』で作家デビュー。同作は16年に映画化され、大ヒットした。NEWSのメンバーとして芸能界でも活躍の場を広げ、ドラマやバラエティ、情報番組などに出演し、アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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加藤シゲアキさん初の短編小説集。一編一編...

投稿日:2021/04/17 (土)

加藤シゲアキさん初の短編小説集。一編一編が濃厚で色彩豊かな印象です。どの作品もタイトルから、小説の中の文章まで、言葉が魅力的で素敵です。「イガヌの雨」のイガヌの描写は気持ち悪いですが、環境や、人間について考えさせられます。

はれ さん | 不明 | 不明

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最高。この作品に加藤シゲアキの作家として...

投稿日:2021/04/10 (土)

最高。この作品に加藤シゲアキの作家としての個性が滲み出ています。性を題材にした作品が多く、特に同性愛をテーマとした作品は、何度も読み返しました。著者はその後の作品でも、同性愛者を描いており、そうしたメッセージ性もまた素晴らしい形で表現されている。

まんまる さん | 福岡県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    なんとなくテレビをつけたら「徹子の部屋」。その日のゲストは知らない青年。ジャニーズのNewsのメンバーで作家だと徹子さんの紹介に、急に興味を持ち、どんな本を書くのかなと読みたくなった。若い時の浅はかさ、とても大事なものだから大切にしなければいけないと頭のどこかで分かっているのに通り過ぎてしまったことたち。登場人物たちは若いから、まだ取り返せそうな時なのに、彼らはもうそれをあきらめたものとしている。そんな若さが、とてもいいなと思った。

  • クプクプ

    短編集。この作品を読むのはハードカバーで読んで以来、二度目。最初に読んだときは「インターセプト」が特に面白いと思いましたが、今回は、食と人間の欲望がテーマの「イガヌの雨」がまず面白いと感じました。一番、面白いと感じたのは「にべもなく、よるべもなく」です。この短編には加藤シゲアキが少年の頃書いた「妄想ライン」という小説が冒頭に実際に書かれています。「にべもなく、よるべもなく」の物語は中学生の少年を主人公に、まるでドラマを見ているように読者を誘い込みます。加藤シゲアキが俳優をやっているから書けた文章でしょう。

  • TAKA

    率直に言って面白かった。現代の男達の苦悩の描き方が上手いです。それは学生であったり、サラリーマンであったり、小説家であったりと、男しかわからない孤独と苦悩が伝わってくる。『Undress』『インターセプト』の情けない男の象徴とも言えるし『にべもなく、よるべもなく』男の子特有の独占欲にもがく姿。加藤シゲアキ侮れない作家です。

  • Junichi Yamaguchi

    『喜びは有限。悲しみは無限。』… 生と性。 ある意味で小説家、加藤シゲアキの始まりを感じる作品。 前作までの3作品は、とても好きな作品だがアイドルであり芸能人である著者が見え隠れする部分を感じた。だが、この作品には短編集ということもあるのかもしれないが、全く著者を感じることがなかった。 小説家、加藤シゲアキのこれからに期待が高まる。。

  • ミワ

    「Undress」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」が特に好き。好きな作家さんだと改めて思った。「Undress」はボールペンがそうくるのか、と思った。「インターセプト」は最後に怖っと思った。「にべもなく」は、喜びは有限。悲しみは無限。ただ出来事として受け入れる。の言葉が好き。これからも読んでいきます。

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