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ナポレオンフ-シェタレ-ラン 情念戦争1789-1815

Shigeru Kashima

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062919593
ISBN 10 : 4062919591
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2009
Japan

Product Description

N(ナポレオン)=熱狂、F(フーシエ)=陰謀、T(タレーラン)=移り気
3人の情念運動が、フランスとヨーロッパを席巻し、怒濤の歴史をつくった歴史を駆動するのは情念(パッション)である

1789年の大革命から1815年のワーテルローの戦いまで、ナポレオンの熱狂情念が巻き起こした相次ぐ戦争による混乱と怒濤の30年。この偉大なる皇帝の傍らに、警察大臣フーシェ=陰謀情念と外務大臣タレーラン=移り気情念なかりせば、ヨーロッパは異なる姿になったにちがいない。情念史観の立場から、交錯する3つ巴の心理戦と歴史事実の関連を丹念に読解し、活写する。

※本書の原本『情念戦争』は、2003年集英社インターナショナルより刊行されました。なお、文庫化にあたり、一部改変し、図版を追加しました。


【目次】
序 すべては「情念」に始まる
第1章 欲望と悪徳の王国
第2章 情念が歴史を変えた
第3章 熱狂皇帝、ヨーロッパを席巻す
第4章 誰がナポレオンを倒したのか
第5章 情念戦争の「大いなる遺産」

Content Description

一七八九年の大革命から一八一五年のワーテルローの戦いまで、ナポレオンの熱狂情念が巻き起こした相次ぐ戦争による混乱と怒涛の三〇年。この偉大なる皇帝の傍らに、警察大臣フーシェ=陰謀情念と外務大臣タレーラン=移り気情念なかりせば、ヨーロッパは異なる姿になったにちがいない。情念史観の立場から、交錯する三つ巴の心理戦と歴史事実の関連を丹念に読解し、活写する。

目次 : 序 すべては「情念」に始まる/ 第1章 欲望と悪徳の王国/ 第2章 情念が歴史を変えた/ 第3章 熱狂皇帝、ヨーロッパを席巻す/ 第4章 誰がナポレオンを倒したのか/ 第5章 情念戦争の「大いなる遺産」

【著者紹介】
鹿島茂 : 1949年神奈川県横浜市生まれ。東京大学仏文科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在明治大学教授。19世紀フランスの社会・小説が専門。代表作に『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞)、『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)、『愛書狂』(ゲスナー賞)、『職業別パリ風俗』(読売文学賞評論・伝記賞)、『成功する読書日記』(毎日書評賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 夜間飛行

    哲学者フーリエの幸福論をベースにするが、三人とも余りに怪物すぎて初め戸惑った。僧侶の仮面を被ってひらりひらりと変節に生きる快楽主義者タレーラン。常に目立つ事を避ける冷酷な陰謀家フーシェ。周囲を巨大な熱狂に巻き込み皇帝に登りつめていくナポレオン。本書は彼らの活躍だけでなく、セックスから悪事や自己欺瞞に至るまで人間性を露出させながら、その情念を時代に屹立させる。三者三様の幸福を求め、時に敵対し時に利用し合う虚々実々の駆け引きから目が離せない。実生活では近づきたくない面々だが、情念だけ取り出せば幸福論たりうる。

  • ばんだねいっぺい

    表題のとおり、ナポレオン、フーシェ、タレーランの3on3のデッドヒートが繰り広げられていて、抜きつ抜かれつ最後まで目を離すことができない。結局のところ、どの立ち位置でも、安穏とはできないようだ。

  • A.T

    フランス革命〜恐怖政治〜ワーテルローの会戦の1789〜1815年をキーパーソン3名を中心に解説。マルクスにユートピアの概念を与えた19世紀フランスの思想家シャルル・フーリエによる人間解放13の情念になぞらえ、「ナポレオン=熱狂の情念」「警察大臣フーシェ=陰謀情念」「外務大臣タレーラン=移り気情念」の思い切りパッションを追求できた時代が混沌の大革命以後だという。3名が噛み合ってあの時代が到来したといえば、明治維新の3傑西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允にも通じる、大物のドラマだなぁ。面白い、わかりやすい視点。

  • sibasiba

    表題の3名を主軸に激動期を縦横に描写した快作。読み物として非常に面白いのだがバランスが悪く、キーワードとして強調したいのか情念という単語が濫用されて鬱陶しい。にしても誰々の愛人で同時に誰々の愛人なのが普通でさらりと姪を愛人とかフランス人は愛に生きてるなと嘆息。大昔に読んだ藤川桂介の『幻想皇帝』の主人公のモデルってフーシェなんだなって唐突に思い出す。ロベスピエールの妹とのエピソードや醜い女を妻としてとか。

  • Hepatica nobilis

    鹿島氏の好きそうな『情念』というキーターム。それが『陰謀』『浮気』『熱狂』と分類されて鬱陶しいほど繰り返されるのでちょっと辟易とする。もちろんフランス第一帝政の政治劇読み物としては大変面白い。著者はナポレオンに対してフーシェ、タレーランが最終的に勝利した、という見解のようだがどうだろうか。それに本書ではナポレオンが暗殺されたのが定説のように書かれている。そんなテレビ番組もあったが本当だろうか。

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