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京都、パリ この美しくもイケズな街

Shigeru Kashima

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784833422987
ISBN 10 : 4833422980
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

フランス文学界の重鎮鹿島茂と、26万部『京都ぎらい』の井上章一が明かす、世界的人気都市の秘密。

目次 : 第1章 京都人とパリジャンの気質(生まれと育ちに対する意識/ 創業年数を誇る京都のお店 ほか)/ 第2章 京都の花街、パリのキャバレーや娼館(宗教家とエロティシズムの関係/ 日本の花街とフランスの娼館 ほか)/ 第3章 京女、パリジェンヌの美人力(かつてのフランス式夫婦、フランス式恋愛/ 自慢したい男心 ほか)/ 第4章 京都とパリの魅力、都市史(洛中の人にとっての「京都」はどこ?/ パリの人にとっての「パリ」はどこ? ほか)/ 第5章 京都とパリの食事情(パリの食事情/ 京都の食事情 ほか)

【著者紹介】
鹿島茂 : フランス文学者。明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設

井上章一 : 1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手ののち現在、国際日本文化研究センター教授。専門の建築史・意匠論のほか、日本文化や関西文化論、美人論など、研究範囲は多岐にわたる。1986年『つくられた桂離宮神話』(弘文堂、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、1999年『南蛮幻想』(文藝春秋)で芸術選奨文部大臣賞、2016年『京都ぎらい』(朝日新書)で新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    [勝手きままな個人的印象で失礼] 前半の井上さんが語る京都は、歪んでいる。平安、室町時代の京都と、18〜19世紀以後のパリを比べられまいに。それに鹿島さんが非常に冷静に論理的に返答されているのが印象深い。半ばから雰囲気が変わる。京都側にたって話していた井上さんの京都への愛憎の割合が、愛から憎の方へ比重がうつっていく。それでも意識してやまない京都への語りは、分析的であろうとする感情論。対して、鹿島さんは愛するパリを冷静に俯瞰する。この二都市ったらなんなのよ!と思いながら、やっぱりどちらにも行きたくなる。

  • アキ

    京都の人とパリの話をした時にふとこの本を思い出して再読した。対談のおふたりが、どうしてもエロの話題に行きがちな傾向があるが、歴史があり川が流れる町の共通点をさぐる。1京都人とパリジャンの気質、2京都の花街、パリの娼館、3京女、パリジェンヌの美人力、4京都とパリの都市史、5京都とパリの食の5項目。結論から言えば、2都市の共通する部分はほぼなかったです。都市の成り立ちと文化の特徴から、それぞれの街にイメージが作られる。姉妹都市でもあり、共通点は共に観光都市であることくらいか。三読目はないかな。

  • アキ

    パリも京都も魅力的な街。どちらも観光で有名だが、没落の自覚が観光を促すのは共通項。パリは産業革命以降イギリスの旅行先に、京都は東京に都を奪われてから有名になる。この対談での愁眉はなんといってもエロスの裏歴史。京女もパリジェンヌも地元ではなく地方から憧れてきた美人がなりそれを接待に使うのも各国の外交手段のひとつでスパイがいるのが常識だった。表歴史には決して出ないお話し。料理に関してもリヨンや大阪の食文化の方が豊かであるなど文化を知り尽した蘊蓄がすごく面白かった。本にも載せれない禁断の話しをもっと聞いてみたい

  • 青いうさぎ号

    仏文学者の鹿島茂氏は1949年横浜生まれ。建築専門の井上章一氏は1955年京都生まれ。まさに碩学の長老。貴重な対談を、屋台で一杯ひっかけながら楽しく聞いている気分。最初に京都・パリの地図が掲載され(何度も見ました)、注釈の多さ、目次を見ても、実に幅広い…言い換えれば取り留めのない対談であることがわかる。都市の文化、歴史、食事情、美人力、花街の比較やSMやゲイの話まで出てくる。両先生に勉強になりました!と御礼を申し上げたら「いや君な、何のためにもならへんで」とニヤリと笑われるかもしれない。粋だなぁ。

  • trazom

    近所の物知りの御隠居二人の与太話を聞くような気楽さで読める対談集。少し油断すると、話題が、女性や下半身の方向にスライスしがちなのはご愛嬌だが、こうして二都市を比べてみると、パリと京都には、案外、共通点が少ないことに気付く。「大阪人とパリジャンの気質は合う」と言う方が正解かもしれない。パリと京都の共通点と言えば、ともに人気の観光都市ということだが、観光とは、「都市が魅力を失ったという自覚が促すもの」であり、「衰えたものが、藁にもすがるような思いで始めるもの」だとすれば、両都市の位置付けが理解できる気がする。

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