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龍神の雨 新潮文庫

Shusuke Michio

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101355535
ISBN 10 : 4101355533
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Content Description

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。―そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。

【著者紹介】
道尾秀介 : 1975(昭和50)年、東京都生れ。2004(平成16)年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビューする。独特の世界観を持つ作家として、大きな注目を集めている。’07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、’09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。’10年『龍神の雨』で大藪春彦賞を、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞する。’11年『月と蟹』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2009年の作品です。兄と妹、兄と弟の2組の...

投稿日:2021/03/03 (水)

2009年の作品です。兄と妹、兄と弟の2組のきょうだいが 主役になる物語です。 それぞれの秘めた思いやり、この「秘めた」という箇所が 物語のキーに、そして悲劇を超える結末につながります。 もうひとつ、「すれ違い」が需要な要素になります。 これらほんの少しの「ずれ」が大きな物語を導く、道尾先生の 手腕が光る作品です。 また、ミステリー作品としてもよく練られていて、「大雨」 という背景の中、真犯人についてもその動機についても、作者が 伏線をはっているにも関わらず見事に騙されます。 そして、作中で主人公たちに差し伸べられる手に、ここに 道尾先生の思いがあるのかもしれませんが、やはり感動します。 私は道尾先生の作品は割と早くから読んでいました。当時から 好きでしたが、この「龍神の雨」や前後して発表された「カラスの 親指」、「ラットマン」あたりで完全にとりこになりました。 今でも好きですし、そして思い出深い作品です。

WM-102 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • サム・ミイラ

    なるほど。カラスの親指や片目の猿とは全く違う道尾秀介がいました。全編通して陰鬱さや不安感に読み進むのが辛く時間がかかりましたが、後半真相が明らかになるにつれ頁を捲る手も止まらず気づけば読了していました。私はこの暗さ嫌いじゃないな、むしろ好きかも。道尾氏の作品はどれもメッセージ性が強くストンと入ってくるところがいい。途中まで相も変わらずミスリードにしてやられましたが、許します。カラスの親指と双璧をなす名作だと思います。あと解説がマニアックで深く面白いのもお得な一冊。

  • 射手座の天使あきちゃん

    降り続く雨のせいなのか? 読み進めるほどに陰惨で息苦しさが増して行く、「やめなさい、違うんだ!」大声で蓮を・楓を・辰也を止めてあげたくなります。 またしても道尾さんにはすっかりミスリードさせられましたね(笑)。 それにしてもキモいよ、あの男 (-_-) 伏線が多すぎて解説読んでもコンプリートとはいきませんでした。 暫く置いてもう一度じっくり読みますね <(^_^;

  • ehirano1

    バイアスの功罪もさることながら、常に多面的見方の必要性が思い知らされます(著者はこれでもかと放ってきます)。ストーリーの面白さはもちろん折り紙付きです。

  • nanasi

    カバーデザインは坂野公一さんと吉田友美さんです。橋本満輝さんが解説として「龍神の雨」−もう一つの姿を書いています。第十二回大藪春彦賞受賞。お話は暗かったけど、楽しめました。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    「誰かを恨みながら水の中で死ぬと、龍になるんだ」 二つの両親を亡くした家族。兄妹と兄弟。 どちらの誰が龍なのか。 あまりにも過酷、あまりにも悲しい話なので一度には読めない。 2つの家族の短い物語が切り替わる。 2つの家族の両方に関わるところもそれぞれの視点で。 短いので重すぎないが、暗すぎるかも。

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