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国宝 下 花道篇 朝日文庫

Shuuichi Yoshida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022650092
ISBN 10 : 4022650095
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan

Product Description

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Content Description

鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにあるーー。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか? 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年に『最後の息子』で文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年に『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞。純文学と大衆小説の文学賞を合わせて受賞し話題となる。07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちゃちゃ

    あぁ、遂に読み終えてしまった。歌舞伎の世界に魅入られた男の数奇な人生。その儚さや孤高の境涯に胸が潰れそうになる。白塗りの化粧に絢爛な衣装をつけて、一途に精進してきた喜久雄が到達した先には…。虚実が溶け合ったあわいの夢幻の世界。それを狂気と言うべきか、選ばれし者だけが見る至高の境地と言うべきか。激動の上巻青春篇とは趣を異にし、下巻花道篇は清濁合わせた人生を芸道に昇華させた喜久雄の「完璧を超えた完璧な芸」を描いて秀逸。決して幕の降りぬ忘我の世界へと踏み出した、稀代の女形三代目花井半二郎に「あっぱれ」を。

  • rico

    大団円、なのでしょうか。極道の家に生まれ、何者かに導かれて歌舞伎の世界に飛び込み、過酷な運命に翻弄されつつもそれすら糧として、ただただ己の芸を極めることに全てを捧げた喜久雄がたどり着いた場所。彼は人であることをやめてしまった。純化された「女形」として立っている美しき舞台から、決して降りてくることはないのです。「天晴れ!」の声をかけましょうか。彼の人生を彩った多彩な人々も素晴らしい。幼馴染に師匠、盟友。俊介は多分もう1人の喜久雄だった。そして女たちのしなやかな強さ。改めて、この物語の全てに「天晴れ!」を。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    歌舞伎役者の一代記。任侠の世界に生まれ育ちながら、ある事件をきっかけに梨園の世界で生きることになった喜久雄。血筋が尊ばれるこの世界で芸一筋に生きていく苦悩。幾多の苦難を乗り越えて完璧を超えた完璧な芸を目指す役者の姿。吉田さんは純文学から大衆文学まで幅広く、引き出しの多い作家だと思っていたが、歌舞伎に賭けた一人の役者を見事に描いたこの作品で、また一つ新たな境地を開いたのではないか。★★★★

  • タツ フカガワ

    温泉地を巡る芝居一座にいた俊介が10年ぶりに歌舞伎の世界に戻ってくると、それまで不遇を託っていた喜久雄とともにじわじわと頭角を現してくる。役者の業とでもいうのだろうか、二人の芝居へ懸ける執念が凄まじい。両足を失いながらそれでも舞台に立とうとする俊介の執念に圧倒される第17章「五代目花井白虎」。対して喜久雄が一種狂気を帯びた孤高の境地へと昇っていく終章「国宝」と、胸のなかを搔き回されるような小説、久びさでした。すごいな、吉田修一。

  • じいじ

    歌舞伎役者として、一生を捧げた男の壮大な一大絵巻は、読み応え充分だった。返す返すも「生」の歌舞伎を、一度も目の当たりにしなかったことを悔いた。したがって残念であるが、演目の名場面が出てきても想像するだけで、目に浮かぶことはなかった。コロナ渦で、これから実現できるかわからないが、「生」の歌舞伎の舞台を観たくなった。

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