Books

馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ

Tsuji Masaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488028718
ISBN 10 : 4488028713
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

昭和三六年、中央放送協会(CHK)でプロデューサーとなった大杉日出夫の計らいで、ミュージカル仕立てのミステリドラマの脚本を手がけることになった駆け出しミステリ作家・風早勝利。四苦八苦しながら脚本を完成させ、ようやく迎えた本番。アクシデントを乗り切り、さあフィナーレという最中に主演女優が殺害された。現場は衆人環視下の生放送中のスタジオ。風早と那珂一兵が、不可能殺人の謎解きに挑む!戦前の名古屋を活写した『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』、年末ミステリランキングを席巻した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第三弾。ミステリ作家デビュー作『仮題・中学殺人事件』から五〇周年&卒寿記念出版。

【著者紹介】
辻真先 : 1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『デビルマン』『Dr.スランプ アラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学で後進の指導にあたっている。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞。20年刊行の『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』が主要年末ミステリランキングにおいて3冠を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro

    “昭和ミステリ”シリーズ第3弾、著者ミステリ作家デビュー50周年&卒寿記念作ということで読みました。辻 真先、4作目です。テレビ黎明期の昭和36年を舞台に、綺羅星の如く実在した(ている)芸能人・有名人が数多登場する、ノスタルジーミステリ、当時の雰囲気は楽しめましたが、ミステリとしては・・・ 本書に登場する黒柳徹子が、まだ現役なのが驚きです。 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488028718

  • パトラッシュ

    草創期のテレビ業界は何もかもが初めてなので、一切を走りながら解決せねばならなかった。現代からすれば信じられないドタバタの連続だが、誰でも見たり聞いたりしたことのある芸能人がスタッフと共に走り抜けていく姿が何とも楽しい。そんなスタジオで起きた殺人事件の謎に『たかが殺人じゃないか』の面々が挑むのだから、ほとんど歴史ミステリの趣で読んだ。密室のみならずアリバイトリックも重なるのを、論理の隙なく解決に至るしっかりした小説を卒寿にして書けてしまう作者の生命力に感嘆する。ぜひ自身で脚色してNHKのドラマにしてほしい。

  • bura

    「完全な密室がここにある」それは昭和36年のテレビ局スタジオ。生放送ドラマ内での殺人事件であった。「昭和ミステリーシリーズ」第三弾も前作同様、脚本家の風早、ディレクター大杉、そして美術兼探偵の那珂一兵たちがクローズド・サークルに挑む。生放送ドラマの緊張感、当時のセットやカメラワークの面白さが生き生きと描かれている。更に高度成長期前の東京の街並みのリアルさ。私が仕事終わりの深夜に通った新橋「なんどき屋」の牛めしの登場が嬉しい!犯人は途中読めたがそれも良し。辻真先御大の自伝的三部作、とても楽しく拝読しました。

  • ままこ

    昭和ミステリシリーズ三部作目。時は昭和36年、舞台は熱気を帯びたテレビ局。生放送中に起こった殺人事件。死体は笑ってるいるように見えた…。辻さんはNHKの勤務経験とテレビの脚本家もしてたので、業界の内情もリアルに伝わってくる。昭和12年、24年の登場人物たちも再登場。真相はやるせなかった。

  • aquamarine

    テレビドラマの生放送のスタジオで主演女優が殺される。登場人物表にスタジオのセットプラン、副調整室の見取り図と、導入部分からさすがの掴み。物語は時間を戻して、脚本依頼から順に進むのだが、実際に経験してきた著者らしく、実在の俳優さん達を沢山登場させ本番までの準備からスタジオの様子、セットやカメラの動きまでとても魅力的に描かれている。冒頭シーンまでページ数があることもあって、事件や真相以上にこの時代の生ドラマの制作を堪能。前作から12年経ち、登場人物が大人になっていたり貫禄がついていたりするのが微笑ましかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items