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こわい本 10 顔 角川ホラー文庫

Umezu Kazuo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041089996
ISBN 10 : 4041089999
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan

Content Description

お前なんかガケから落ちて死んじまえ!岩で顔を打ってもっと不細工になれ―少女が怒りにまかせて書いた手紙が、婚約したばかりの女性の運命を変えていく…驚きの結末が待ち受ける「偶然を呼ぶ手紙」。優しく美しい姉が事故で美貌を失った時から、姉妹のいびつな関係が浮き彫りになる「おそれ」他、「谷間のユリ」「死者の行進」「面」の全5篇。美醜への執着と、外見に翻弄される哀しさ。人間の本性を容赦なく炙り出す1冊。

【著者紹介】
楳図かずお : 1936年、和歌山県高野町に生まれ、奈良県五條市で育つ。小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラー漫画の神様”と呼ばれる。『漂流教室』ほかで小学館漫画賞受賞。一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ、“グワシ”は社会現象となった。このほか、数多くのヒット作を生み出す。その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。また同年度、文化庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    第10巻のテーマは「顔」。美しい女性の顔が壊れていく怖さ。恐れ慄く顔。威圧する顔。表面の顔に隠れた真の顔。楳図さんの後書によると登場人物がどんな表情を見せるかで伝わる恐怖はまるで違ってくるという。収録作「おそれ」には会心の恐ろしい表情があるそうだ。あのカットの表情かな。そして、「漫画家たちの戦争」にも収録されていた「死者の行進」も収録されていた。戦場での顔は怖いものだ。

  • 鱒子

    ホラーが苦手なわたしが楳図かずおさんに惹かれるわけは、恐怖の中にある美しさとユーモアなのだと思います。10巻目は「顔」がテーマ。表紙の「偶然を呼ぶ手紙」まさに恐怖、美しさ&ユーモアが混在しています。「谷間のユリ」悲しき名作!

  • ぐうぐう

    顔を主題とする『こわい本』第10巻。一見、「顔」を「美」と替えても通用しそうな話のように思えるが、やはりここには「顔」でなければならない楳図かずおの強いこだわりが伝わってくる。本書に出てくる人物達の、美しさに翻弄されるのではなく、なぜ自分はこの顔なのか、もっと言えば、なぜ自分は他人とは違った顔をしているのか、という惑い、嫉妬、あるいは恐れが事件を起こしている。また、あとがきで楳図が述べているように、顔へのこだわりはそのまま恐怖演出へのこだわりと直結している。よって美であれ醜であれ、楳図が描く顔は怖いのだ。

  • あたびー

    「偶然を呼ぶ手紙」むかっ腹を立ててデタラメの宛名に呪いのような手紙を出したら届いてしまった!そこから始まる悲劇に翻弄される少女。初めて読んだのでハラハラドキドキしました。「おそれ」美しい姉は階段から落ちて見にくい顔になり、心も捻くれていった。妹だって充分すぎるほど可愛いのに。無視されていたというのは彼女の勘違いだったのかな…「谷間のユリ」控えめな容姿を気にしすぎる女性。遠くから見つめるだけで満足だった男性にある日恋人が…哀しい話です。

  • チューリップ

    最初の女性主人公の3編が顔に纏わる話なんだけどそれぞれ違う方向に怖くて面白かった。偶然を呼ぶ手紙が一番ハッピーエンドだった。所謂美人ではないけれど心のキレイな人が本人に本当に向けて言ったわけではない、あてずっぽうだったのに当てはまってしまった悪意の言葉で不幸になっていくのはやりきれなかったので婚約者もいい人だし死んだりしなくて良かった。おそれの妹が精神的に怖かった。

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