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こわい本 2 異形 角川ホラー文庫

Umezu Kazuo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041089903
ISBN 10 : 4041089905
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan

Content Description

戦争中の昭和15年。九州のある村ではアリ人間と呼ばれる奇怪な人間があちこちで生まれていた。天文学者の式島博士は、アリ人間の発生は11年周期の太陽黒点の異常発達と関係していること、地球破滅が近いことを知る。しかしそれを隠そうとする軍は博士を逮捕し拷問の後、笑い仮面をつけ獄門島に監禁した。そして再び大黒点の年が近づき、笑い仮面とアリ人間の戦いが始まった。「笑い仮面」(前・後)、「地球最後の日」収録。

【著者紹介】
楳図かずお : 1936年、和歌山県高野町に生まれ、奈良県五條市で育つ。小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラー漫画の神様”と呼ばれる。『漂流教室』ほかで小学館漫画賞受賞。その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。また同年度、文化庁長官表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    楳図かずお「こわい本」2巻目は「異形」。地球に危機が迫って異形が誕生する。異形も怖いが、もっと怖いのは、日本軍の拷問から生まれる「笑い仮面」。苦しみの極地にいるのに焼き付けられた仮面は笑いの表情。笑いの奥にあるのは、何なのか。そして、周りにいる人々がアリ人間と化していく恐怖。日常が非日常となっていく様は、やはり怖い。「地球最後の日」も短編ながら盛りだくさん。ラストの二人はほんとに幸せなのだろうか。この永遠の時間こそ恐怖ではなかろうか。楳図かずおは、やはり面白い。次巻の刊行が待ち遠しい。

  • 鱒子

    アリ人間のことはよく覚えていたのに、笑い仮面のことはサッパリ忘れていました。恐怖による作用なのでしょう(けっこう本気で言ってます)。スクリーントーンをほぼ使わない書き込みは圧巻。すごい。

  • sin

    『こわい本6−怪物』で「異形」と「怪物」の違いは「心」があるかないかだ…と答えている作者が、ここでは「異形」をわかりやすく言うと「怪物」になると言ってしまっておられるが、「異形」も「怪物」もビジュアルで伝わるこわさとまとめておられるのでわからないでもない。さて、この本の大部分を占めるのが『笑い仮面』で、この物語に描かれた人類が直面する太陽黒点による破滅と云う恐怖より、人間が持つ集団の怖さが際立っているように思えてならない。戦時中の狂気・善人たちの悪行…現実でも人は集団で行動するときに理性を失うようだ。

  • Vakira

    第2集は「笑い仮面」を収録。「笑い仮面」は小学校の頃、先輩達が寄付したのかボロボロの今はなき少年キングのコミック本仕様で学級図書に置いてあった。僕の楳図かずお作品デビューはこれ。ホラーというよりSF。「半魚人」を読んだ時も思いましが、楳図さんの少年誌掲載版はSFプロットみたいです。当時は手塚治虫、石森章太郎が描く作品がSFで人気だったからかもしれません。太陽の黒点の変化、やがて太陽エネルギーは上昇し地球は灼熱地獄となる予想。人類は熱を避けるために地下生活に適したアリ人間へ進化していく。っといった話。

  • あたびー

    #日本怪奇幻想読者クラブ 「笑い仮面」と「地球最後の日」が収録されています。朝日ソノラマ版は2冊分冊で、「地球…」は無くて「首」「独眼鬼」「怪獣ギョー」「悪魔の手を持つ男」が収録されていました。「笑い仮面」は、戦時下地球滅亡という軍に都合の悪い研究をしていたために外すことのできない鉄の仮面を被せられてしまった科学者の物語ですが、途中から笑い仮面よりいつの間にか人間になりすますアリ人間との攻防に重きが移っているようです。私など、皆アリ人間になって地球滅亡を生き延びたほうが良いと思うんですが…

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