Piano Sonatas: Veljkovic +jan Ladislav Dussek

ピアノ・ソナタ集〜ドゥシェク、ヴェルフル

ウィーン初期古典派作品を得意とするピアニスト、ナターシャ・ヴェリコヴィッチが弾くヤン・ラディスラフ・ドゥシェク（ドゥシーク）[1760-1812]とヴェルフルのピアノ・ソナタ。
　ヤン・ラディスラフ・ドゥシェクはボヘミア出身、後にイギリスでキャリアを確立したピアニスト・作曲家。彼は楽器製造家ジョン・ブロードウッドと親しく、楽器の性能の拡大を試み「ピアノを歌わせた」最初のひとりであると言われています。17曲のピアノ協奏曲と35曲ほどのピアノ・ソナタを書きましたが、どれもクレメンティの作品を思わせる古典的な形式が用いられています。
　ヨーゼフ・ヴェルフルはザルツブルク出身。レオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンに音楽を学び、ピアニストとして活躍しますが、1799年にベートーヴェンとピアノで「決闘」し、敗北を喫したことで人気が落ちてしまい、パリを経て1805年からロンドンで第2の人生を送ることとなりました。作品41のソナタは当時考えうる最高難度の技巧を凝らしています。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ドゥシェク：ピアノ・ソナタ 変イ長調 C.221『パリへの帰還』
2. ヴェルフル：ピアノ・ソナタ ホ長調 Op.50『Le Diable a quatre』
3. ヴェルフル：ピアノ・ソナタ ヘ長調 Op.41『Non plus ultra』

　ナターシャ・ヴェリコヴィッチ（ピアノ）

　録音時期：2017年9月
　録音場所：ケルン、Deutschlandfunk Kammermusiksaal
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）