Brandenburg Concerto, 1-6, : Akademie Fur Alte Musik Berlin I.faust Tamestit (2021)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 25/October/2021
絢爛たる6巻のバロック絵巻を愉しく鑑賞した気分。メーカーの紹介ではスピード感とか超絶技巧と煽り文句が並ぶが聴いていてそんな感じはしなかった。むしろ自家薬籠中の物を仲間と愉しみながら生き生きと活写しているような印象。聴いていて、京都は高山寺にある「鳥獣人物戯画」をふと思い出してしまった。時代も地域も背景も違うが芸術の神髄というか、根っこにあるのは同じものが存在するような気がする。 ファウストやタメスティが参加とあっても毅然としたソリストというよりゲストとしてともに演奏してみた、という感じを持った。ともに音を出し、音を聴き合うという自然なことを相当高度なレベルでやっているという印象だ。 音も尖っておらず、とても柔らか。各楽器の豊かな音色が絡み合い、うなずき合い、共に歌いあう。ともに演奏する、という意味での「協奏曲」を理想的なスタイルと演奏と録音で収めた「スナップショット」としておすすめしたい。数多い同曲の録音の中に在っても埋もれることなく、光を発し続けそうなディスクだと思う。9 people agree with this review
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