春奈  |  東京都  |  不明  |  29/September/2009

鈴木清順の作品の中で最も成功している映画ではないだろうか。個人的には「陽炎座」よりもこの作品の方が完成度は高い気がする。日本の耽美的な作品の代表とも言えるし、大正ロマンという時代背景も実に良い。昔の教養派の雰囲気もするし、日本映画の良い部分がたくさんある映画だと思う。

 

紅蔵  |  恐山  |  不明  |  18/November/2006

禍々しい！美しい！ストーリーと映像が背中合わせに裏返っていく摩訶不思議な傑作。日本映画からはみだしてしまった映画の中の映画。

 

三輪敬志  |  東京都  |  不明  |  06/August/2005

「耽美的映画職人」鈴木清順の代表作。それまで趣味性の強い変人監督として一部マニア受けにとどまっていたこの人が、この一作以降はやれジャームッシュが夢中だの、アレックス・コックスが「もうアキラ・クロサワはゴミ箱行きだ」とのたまっただの、まあきらびやかな賞賛の嵐。ともあれ、コレと『陽炎座』は世界のどこに出しても恥ずかしくない日本文化の粋である、と勝手に決めつけてしまおう。

 

ききみみずきん  |  東京都  |  不明  |  12/June/2005

大正三部作の一つ。原作は百聞のサラサーテの盤。夢か現つか、生きてるのか死んでるのか。画面から立ち上る官能にクラクラする。めまいがする。昔の俳優はほんとに艶っぽいなあ。役者として出演している藤田敏八の監督作もオススメです。

 

Stockburn  |  鎌ヶ谷市  |  不明  |  18/September/2002

決して突出した作家とは言えないが 独自の話法が名状しがたい魅力を醸し出す清順の存在証明というべき名作。よく８０年代ベストワンにも選出されているが正に１０年に一本の独創さが強烈だ。