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NHK Taiga

DVD Nhk Taiga Drama Taiheiki Kanzenban Dai 1shuu

Nhk Taiga Drama Taiheiki Kanzenban Dai 1shuu

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    金山寺味噌  |  愛知県  |  不明  |  13/May/2014

    南北朝時代という、難解で複雑な時代をよくもここまで見事に描き上げたものだと感心させられる作品。原作を読んだことの有る人はわかると思うが、このドラマは原作の内容とは大幅に異なっている。原作で は居るか居ないか程度の存在の長崎円喜・高資親子が鎌倉幕府の事実上の支配者として異様な存在感で登場しているし、主人公足利尊氏のライヴァル新田義貞は原作では対等の実力者として描かれるが、ドラマでは貧乏御家人として登場してくる。漏れ聞くところでは時代考証担当の学者さん達がかなり張り切ってやったらしいので、ドラマのほうが史実を忠実に反映したといえる。また、原作は湊川の戦い以降はかなり端折った記述(吉川英治氏の体調悪化のせい)になっており、ドラマはほぼオリジナルで展開していく。かなり大変な作業だったはずで、脚本家が途中交代したのもやむなしだろう。 俳優陣はこれでもかというくらいの豪華さ。主人公・尊氏役の真田広之はさすがに元JACらしく殺陣シーンでのキレのある動きは見事だし、演技面でも文句なし。その他では登子(沢口靖子)の健気さ、長崎円喜(フランキー堺)の老獪さ、佐々木道誉(陣内孝則)の曲者ぶり、父・貞氏(緒形拳)の骨太な存在感、後醍醐天皇(片岡孝夫)の気品と威厳、北条高時(片岡鶴太郎)の狂気と苦悩、高師直(柄本明)の不気味さ、赤橋守時(勝野洋)の潔さ、北畠親房(近藤正臣)の執念、藤夜叉(宮沢りえ)の可憐さなどが印象に残った。 楠木正成を土くさくしたたかな田舎武士としたのは原作通りだが、武田鉄矢をキャスティングしたのは大ヒットだ。湊川へ赴く動機も堅苦しい勤皇思想からではなく「河内男の義侠心」としたのもかえってよかった。思うに正成は中川清秀・木津の勘助・八尾の朝吉&モートルの貞と同種類の男だったのかも知れない。新田義貞は当初キャスティングされていたショーケンが病気で降板したのは惜しいが、代役の根津甚八が不器用で意地っ張りの武骨者・義貞を好演。そしていまだにそのキャスティングの是非が論じられるゴクミの北畠顕家。こうして語り草になっている時点でこのキャスティングは成功だったと言えよう。 近年のヘボ大河にお嘆きの諸兄・諸姉に、ぜひお薦めしたい大傑作です。

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