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白塗りのサル | 神奈川県 | 不明 | 22/November/2009
当時乱歩は執筆時、真夜中薄っ暗い土蔵の中で蝋燭を灯しながらおどろおどろしい装飾を施した環境で書き綴っているとまことしやかに噂されていたという。 この作品に登場する大江某はまさしく当時の自身の噂を逆手に取ったキャラクター設定で、作品全体のトリックに反映させる斬新な試みに成功。 「一寸法師」以後のスランプの中、当時「新青年」編集長の横溝正史に励まされながら書き上げたこの中編小説は乱歩を代表する名作となった。 異論はあるとは思うが、本格探偵小説の側面もあれば、純文学の幻想小説の範疇にも入る名作だと思うし、乱歩の文章力の才能を実感できる。0 people agree with this review
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