アレクサンダー ヴェルナー / 喜多尾道冬 / 広瀬大介

Books Carlos Kleiber Jyou Aru Tensai Shikisha no Denki C.kleiber

Carlos Kleiber Jyou Aru Tensai Shikisha no Denki C.kleiber

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  • ★★★☆☆ 

    avanti  |  NETHERLANDS  |  不明  |  04/August/2010

    偶然だが,クライバーの生誕80年の前後にこの本を手にし,読み終えた.すでに他のレビューでも指摘されている翻訳の問題は,特に前半のいくつかの章で目立つように思う.文中での登場人物の発言の引用の仕方も違和感をおぼえる.内容は,これまで情報の少なかった活動初期やプライヴェートについて,興味深いエピソードを提供してくれている.この本を読みながら,該当する演奏のディスクを引っ張り出して,収録当時の状況を念頭におきながら,新たに演奏を楽しむことができた.ただ,これらの情報も,どちらかというとエピソードの羅列に終始している感が否めない.演奏の解釈についても,当時の楽団員のコメントを引っ張り出している点は面白いのだが,もう一歩踏み込んだ演奏論にまで展開されておらず,その点が残念.

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  • ★★★★☆ 

    ひろととろ  |  神奈川県  |  不明  |  20/October/2009

    基本的にS氏の意見に賛同する。確かに内容的には「父クライバー」に関する記述も含め大変興味深いものである。ただし、極めて読みづらい「翻訳」はなんとかならないものか。例えば、漢字辞書を引かねばならないような訳し方が、このような本にとって適切といえるだろうか。これは「文芸作品」ではない。

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  • ★★★★★ 

    S  |  茨城県  |  不明  |  28/September/2009

    膨大な取材に裏打ちされた、貴重な記録であると思う。関係者しか知り得なかったエピソードや記録を細かく編み上げることによって、この稀代の指揮者の像が浮き彫りにされ、魅力ある読み物となっている。クライバーならではの知性あふれるユーモアや痛烈な皮肉に溢れた逸話の数々。読んでいて、必ずしも気分のいいところばかりではないが、ここまで神経質で繊細な人間はそうはいない。読み進めながら、彼のベートーヴェン、『魔弾の射手』、『トリスタン』、『椿姫』などを聴き返すと感慨深いものがある。少々値は張るが、クライバーの音楽に魅了された方や、演奏会やディスク選びに指揮者や演奏家を重視している方なら読んで損はない。

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