Complete Piano Sonatas : Brendel (1992-1996)(10CD)
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よし | 京都府 | 不明 | 06/March/2021
ブレンデルは大変素晴らしい演奏をします。派手さはないかもしれません。しかし、確実に聴く人の心をとらえます。 私はピアノソナタ第9番がとても気に入っています。ブレンデルの演奏でないとピンとこないようになってしまうくらい聞き込みました。それくらいいい演奏なのです。他のソナタに比べると知名度はありませんが、第9番も他と負けずいい曲です。それを教えてくれたのはブレンデルです。是非聴いてみてください。0 people agree with this review
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古き良き時代 | 大阪府 | 不明 | 11/February/2020
小生の学生時代には、ブレンデルが一時期、ポリーニと並んで最も注目されるピアニストであった時期(70年代後半〜80年代)がありました。 今聴きなおすと、些か常識的すぎる面があるものの、立派な正統派だったことが分かります。 しかし、今現在の目で見れば、あと一つセールスポイントが欲しいところです。0 people agree with this review
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yoyo | 和歌山県 | 不明 | 28/June/2013
気品があって、それでいて冷たくない、優しい音を奏でるブレンデル。ベートーヴェンの32個のソナタがいかに美しく、尊い音楽であるかを教えてもらいました。2 people agree with this review
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ニャンコ先生 | Tochigi | 不明 | 16/May/2013
ベートーヴェンの全集を集めるのが好きだという方であれば、5千円を切った今こそ、迷わず「買い」である。「ソナタ全集はどれか1つだけでいい」という方には最近発売のコルスティックのセットを薦めるが、「落ち着いた演奏、味のある演奏を聴きたい」という方、「歳のせいか速めの演奏には着いて行けなくて」という方には、このブレンデルのセットをお薦めしたい。60歳台前半での録音である。40歳を過ぎるころから世界最高のピアニストに名を列せられるようになったいわば「遅咲き」のブレンデルである。心、技、体ともに、「長い絶頂期の終盤」を飾る演奏群とお考えいただきたい。なんと大曲「ハンマークラヴィーア」をライヴ収録することで、「スタジオで何度も弾いて良いとこだけつないだ録音なんかじゃないよ」と自ら証明してくれているかのようだ。すべての楽章がよく考えられ、弾きこまれている。ライヴ収録であっても、良い意味の即興的創造性は感じても、「感興に任せてのめり込む、あるいは逆に弾きとばす」といった様子は微塵も感じられない。彼の捉えたベートーヴェン像が、余すところなく音になっている。優秀録音がそれをしっかりと我々の耳に、魂に届けてくれる。5 people agree with this review
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楽山子 | 北海道 | 不明 | 14/January/2013
録音がよいからタッチの微妙なニュアンスが聴き取りやすく、どの曲を聴いても楽しめる。ただ、全曲中3曲がライブ録音というのが惜しいし、特にその中の1曲が作品106というのが痛い。曲冒頭の拍手もうっとうしいが、ブレンデルの演奏の精妙さはスタジオ録音の方が音になりやすい。それでも、これ以上の全集がそうそう出るとは考えづらく、20年近くを経過しても未だに光を失っていない。3 people agree with this review
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KS | 兵庫県 | 不明 | 01/July/2012
確かにバックハウス・ケンプの時代と比べれば、ダイナミックレンジが圧倒的に向上しており、安定感のあるブレンデルの演奏が迫ってくるように聴こえますね。私が気に入ったのは、ワルトシュタインと後期ソナタです。ポリーニにはない、情感と知性の融合が感じられますね。2 people agree with this review
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カバポチ | 神奈川県 | 不明 | 22/May/2011
3枚目をかけたら、いきなり拍手の音が聞こえてきてびっくり仰天!全曲スタジオ録音だと思ったら、ライヴ録音も混じっていたのだ。しかも、皮肉なことに全曲中の白眉はライヴ録音の「ハンマークラヴィーア」だった。これは気迫溢れる素晴らしい名演奏だった。ライヴ録音故に、録音が落ちるのと、客席の咳の音がかなり気になったが。但し、全般的には期待していた「熱情」が全然盛り上がらなかったし、僕のこよなく愛するアラウの全集には遠く及ばなかった。2 people agree with this review
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TKOクラシック | 神奈川県 | 不明 | 16/April/2011
70年代のアナログ盤より、こちらの方が感動がありました。あらためてブレンデルが好きになりました。古いものでははバックハウスやケンプのものを、定盤として愛聴していました。裏切らないと言うか安心して聴けるからです。力強いギレリス、凛としたポリーニも魅力的ですが、ブレンデルのバランス良く、語るような演奏も魅力的です。私は、この三者のものをつい聴いては楽しんでいます。これから購入する方には、少し割高でも、70年代盤よりこちらをお薦めします。3 people agree with this review
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candi | 福井県 | 不明 | 07/April/2011
バックハウスと比べて、録音が格段に良くなっており、ダイナミックレンジが広いため、ボリュームによって、軽い演奏でベートーベン的な力強さが無い演奏に聞こえてしまうため、初めて聞いたときは良さが解らなかったが、ひのき饅頭さんのコメントを見て、改めて入手して聞いてみると、何とすごい演奏なのかと唖然とするばかりだった。これでは手を傷める訳で、天才が考え抜いて汗を流して到達した美しさと切れ味に満ちた演奏だと思う。3 people agree with this review
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静流 | 福岡県 | 不明 | 07/September/2010
ピアノの先生は、その生徒に、お手本として、この演奏を薦めると思います。テクニックも満点!、音楽的な内容の深さも満点!だから。 とても格調の高いベートーヴェンのピアノ・ソナタの演奏だと思います。2 people agree with this review
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蓮華人 | 千葉県 | 不明 | 10/August/2010
和音を抑えた時に発する濁り、平均率であるが故なのだが、不思議にスーッと澄んでいく瞬間がある。そうあのトロイメライの乗りだが、たとえば「悲愴」。冒頭和音は音が積みすぎていて澄むまでの時間が若干かかる。ブレンデルは悠然と待つ。故に遅い。休符も音のない音価いっぱいに引っ張る。このままでは第一主題まで持たないなと思っていると、和音連打から急激にテンポを上げる。音が澄むのを待つ必要がないからだろうか。ただコーダでは、冒頭和音音形がオクターブ上がっているにも関わらす、ソナタ形式の形式美を遵守しようとしたのだろう、響きが薄くなっているにもかかわらず冒頭のテンポを守る。まあ研究の結果なのだろうが、優等生的で面白みに欠けるような気がする。何もかも最高にしようとした、ちょっと八方美人的な様相を感じる。ベートーヴェンの音楽が最善の姿で伝えられ価値は高く、たしかに最高なのだが……。1 people agree with this review
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ムサイシス | 三重県 | 不明 | 11/May/2010
ブレンデルの演奏は細かいところまで、研究もよく行き届いていています。研ぎ澄まされたタッチでベートヴェンの世界へ連れて行ってくれます。彼は研究家で完璧主義ですね。でも知的で、絵も好きですし、現役の引き際といい、いいバランス感覚を持っていますね。大好きなピアニストです。1 people agree with this review
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横濱の風 | 神奈川県 | 不明 | 28/February/2010
他のベートーヴェン全集に比べて高価で購入するのに躊躇した経験から、値下げされたことは大変喜ばしい。現存するピアニストのものどれか一つと考えている方には、最良のセットです。通して聴くと、緻密に積み上げられた音符の中から、ベートーヴェンの32曲のソナタの展開が浮かび上がってくるようです。2 people agree with this review
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よき古き時代 | 大阪府 | 不明 | 31/January/2010
素人の私の楽しむ範囲では、最高のベートーベンソナタ全集と思います。有名曲以外の演奏に、「これは!」と言うのが多かったのも記憶に残ります。4番は、ミケランジェリと並ぶ超名演ではないですか? 録音は、現在のこの作品全集では、最高水準です。但し、一部、ライブの録音については、明らかにスタジオ録音と違和感があります。スタジオで全曲やっていただきたかったと思うのは、私のみでしょうか?4 people agree with this review
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CD小僧 | 埼玉県 | 不明 | 29/October/2009
ブレンデルという名前の大きさに引きずられて、これまでモーツァルトやシューベルト、バッハ、ハイドンなど協奏曲から室内楽、独奏曲まで聴いてきたのですが、どうも今ひとつ心をグッとつかまれるところがなかった(確かに悪くはないのですが)、それで実はあまり期待しないで買ったのです……まあ、安かったし。しかし、それがとても素晴らしかった。ブレンデルというと、自分を殺して曲そのものの姿にすべてをささげるという演奏イメージがあって、よくいえば中庸、わるくいえば平凡という、決して大胆に冒険のしない人だと思っていたのですが、くつがえってしまった。ベートーヴェンなる巨人の前にひざまずくというような演奏ではなく、実にのびのびと好きなオモチャでも作りあげていくように楽しげに弾いています。あちこち工夫をこらして、そしてそれが楽しくて楽しくてしようがないみたいだ。知がまさっていたブレンデルは、様々なテキスト批評や歴史にしばられ過ぎていささか身動きが取れないところがあったけれど、そこから、するりとうまく抜け出して、自由と過去の遺産との見事なからみあいを果たした。自由で、チャーミングで、聴いていて心がウキウキする。もしかして、ポリーニは、この演奏を聴いて、ちょっと嫉妬したんじゃないか。5 people agree with this review
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