Waltzes: Ohlsson
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 27/February/2010
アラベスクレーベルで録音されたオールソンのショパンは本当に素晴らしい。アナログ時代にEMIからいくつか音源が出ていたが、その音源と比較してはいけない。全く別モノと考えたほうが良い。オールソンが相当な技術の持ち主であることは、彼のショパンとドビュッシーの「練習曲集」を聴いてもらえばわかります。オールソンは受けの良い音を作り、聴衆にアピールするタイプの演奏家ではない。その真摯に磨く音がわかりやすい形で作品の魅力を浮き立たせている録音として、このワルツ集がまず一押し。アメリカ人の弾くワルツ?と思われる方もいると思うが、「完成された芸術様式」で作られた作品は、その様式をどれほど真摯に尊重するかで、かなり深いレベルでの表現が可能になる(例えばフーツォンのマズルカとか)。この様式を尊重する姿勢は、本来文化の中心圏であったはずのヨーロッパ人が失いつつあるものだ(伝統の崩壊)。それよりも文化の周辺域からの視点を持つ人の方が伝統を深く理解し、正しく再現する場合が多い。ちなみにショパンで「完成された芸術様式」に該当する作品はワルツ、マズルカ、ポロネーズです。(前奏曲集もこちらの方が圧倒的に素晴らしいです)8 people agree with this review
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