去りゆくからす  |  北海道  |  不明  |  27/April/2024

BWV.1030の第１楽章、以前聞いたニコレのDENON盤はやや草書体的で、あのグッと来る高い音のところがすこし崩れた感じだったけど、グラーフのはたっぷりと音が伸びていてイメージ通り。曖昧なところのない端正な演奏がすばらしい。 収録曲はBWV.1030-1035と６曲きれいに収められている。いまでは偽作とされているものもあるということだけど、例えば２曲めの1031など出だしからしてバッハの曲としか思えない感じがする。 音楽学者の見解はさて置き、我々愛好家はそれがいい曲なら今更気にすることなく楽しめばいいと思う。 でないとせっかくいい曲が聞けなくなってしまうではないか。もし、「新世界交響曲」を書いたのがじつはドヴォルザークではなかったとしたらどうだ、目録から外れてしまったら。「運命」がベートーヴェンのものではなかったとしたら・・・ この６曲が並んでいることによる密度の高い至福の時間は比類がない。いつまでも残る録音だと思うし、どれにするか迷われてる方はこれにして間違いないと思う。

 

山と音楽  |  奈良県  |  不明  |  22/May/2011

音楽的にも技術的にも非常にすばらしい。以前、レコードでバロックから現代音楽までの作品集２枚があった。純粋で深く、美しい。フルート録音の至宝といってもいいと思う。ぜひ発売していただきたい。

 

Sin  |  shiodome  |  不明  |  09/February/2009

録音がやや近接しているので、演奏会で聞くグラーフとはやや違うが、それでも独特の芯のある太い 音色は堪能できる。グラーフやニコレのような硬派のフルート奏者は最近見かけないので、クラーヴェスに残された一連の録音は大変貴重で、まだＣＤ化されていないものは是非お願いしたいです。