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Bruckner (1824-1896)

CD Symphony No, 2, : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra

Symphony No, 2, : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra

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Showing 1 - 5 of 5 items

  • ★★★★☆ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  27/January/2018

    この演奏を超えるディスクを思い浮かべるのは非常に困難なほどの名演である。オーケストラワークスとしての出来は完璧だし、細部まで有機的な音が鳴り響いている。解説にも書いてあったが、朝比奈隆やヴァントを最高と感じるリスナーにとっては、まったく非の付け所のない名演に違いないと思う。 ただ はてブルックナーは? と考えたとき、インバルの演奏からは、作曲家の「らしさ」とか、別世界から響いてくるような「ズレ」感は、希薄として言いようがない。 例えばヨッフム(旧盤、新盤どちらも)の演奏は、このインバルに比べたらちょいと貧相?に聴こえるかもしれないが、前述の「ブルックナー癖?」のような雰囲気を、見事にまとっている。そういう演奏が過去に存在しているために、コレだけの名演であっても”最高評”から一ランク下げるしかなかった。

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  • ★★★★★ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  20/December/2012

    いまや向かうところ敵なしのインバル&都響コンビ。このディスクでも実に見事な演奏を聴かせてくれます。正直、ブルックナーの交響曲第2番は、これまで何度聞いてもいい曲だとは思いませんでした。ところが、このディスクは聴き始めてすぐに「ああ、いいなあ」と感じました。旋律線とそれを支える声部とが一緒になってほくほく呼吸し、音楽はふくれたりまた静まったり、生き物のように動いていく、という感じかな。曲を面白がらせるための工夫をしているのではなくて、まさに曲を活かす技を使っているのだな。見事なものです。カペルマイスター出身の巨匠たちの伝統的な演奏や、チェリビダッケが聴かせた偏執狂的な絶対音楽再現主義的演奏とも違う、インバルさん独自の新しいブルックナー演奏スタイルを確立したとまで言っていいのではないかしら。都響も立派。ただここではもう少し音色に美しさがあったら良かったけどなあ。ま、ぜいたくすぎる不満かもしれません。録音も優秀。傑作ディスクです。

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  • ★★★★★ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  28/October/2011

    ヤングとインバルの2つのブルックナー・シリーズが絶好調である。ともにどんどん良くなっているのが頼もしい。ヤングは1番が超絶名演だったし、インバルも先の6番が素晴らしかった。競合となる2番はインバルの圧勝。2番は冒険的な実に面白い曲であり、第1楽章はワクワクするような楽しさがあるのだが、そうした魅力を引き出した演奏は少ない。ヤングももたつく。インバルは流石にはずさない。旧盤も名演で今も愛聴盤だが、今回はオケがはるかに優秀でずっと聴きごたえがある。1877年版使用もいい。キャラガンによる1872年版と比べ、1877年版は冗長な部分、混乱した部分を整理しただけで、魅力的なエピソードが削られるようなことは全くなく、全ての点で優れている。ヤングはキャラガン版での演奏であり、大きく損をした。学者に振り回されず、8番では初稿を使い、2番では最終稿というインバルの見識を讃えたい。2番の代表盤とするに吝かでないが、拍手は不要だと思う。

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  • ★★★★★ 

    norry  |  東京都  |  不明  |  02/October/2011

    この演奏も実演で聴くことができたが、本当にアンサンブルと解釈いずれをとっても完成度が高く、曲の真価を知らしめる実に優れた演奏だった。2番は、ブルックナーの交響曲の中でも最もマイナーで、そのため、CDも取り出して聴くことの少ない曲だったが、これほどまでに内容の豊かな曲であったかと思い知らされた。ブルックナーの場合、例えば次の3番など典型であるが、アルプスの巨大な高峰を描くかのような雄大な曲想が多いが、この2番はそういった客観的な世界よりも、ブルックナーの心理の襞を表現するような複雑で入り組んだ曲想が展開される。あたかも、日常生活の中でのブルックナーの心象風景をそのまま曲にしたような感じである。こういった性格の曲は、この2番1曲だけだと思う。そういった曲だけに、演奏においてはアンサンブルの精度が物を言うが、その点この演奏における都響の精度の高さは、頻出する歌謡的な旋律の歌いまわし(例えば3楽章のトリオにおけるビオラの旋律の見事さ!)を含め、ちょっと真似のできないレベルに達している。そして弦と管のバランスが本当に絶妙である。他の曲のような、朗々たる金管のコラールが他の楽器を圧倒する部分がなく、ほぼ全曲に渡って、ほとんど室内楽的といっていい繊細な音楽が展開されるが、その一方でブルックナーの特徴である強靭なリズムと律動感は失われていない。本当にブルックナーの恐るべき才能を十全に表現した演奏である。インバルの解釈は、テンポの緩急、音量の配分、音色の配合、どの要素をとっても説得力に満ち、完璧である。FRSOとの旧録も優れた演奏であったが、音楽的に見てもアンサンブルの精度においてもこの新録が一回りも二回りも優れている。終演後の喝采と拍手を聴けば分かるとおり、我々に音楽を聴くことの本当の純粋な喜びをもたらしてくれる、本当に満足感と幸福感の大きな演奏である。もちろん、エクストンの録音の優秀さの寄与が大きいことも忘れてはならない。

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  • ★★★☆☆ 

    kura-ota  |  不明  |  不明  |  12/August/2011

    ブル2の使用稿は一時期ギャラガン版が多かったけど、最近はノーヴァク版を使用するケースが増えているように思う。オケが都響ということで金管の鳴り具合が気になるところ。2番は金管が活躍すると面白くなる曲なので余計に気になる。 オクタヴィアは録音に優れているので、あとは演奏の出来に期待するところが大きくなるでしょう。ライブは聴いてないので。

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