Parsifal : Cluytens / Teatro alla Scala, Konya, Neidlinger, Christoff, etc (1960 Monaural)(4CD)
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mari夫 | 東京都 | 不明 | 20/August/2015
バイロイト・ボックス、「トリスタン」と来て、クリュイタンスのワグナー・シリーズの最後(時期的にも)の「パルジファル」に到達したのだけれども、これはいけなかった。まず60年収録なのに音が悪過ぎる。レンジも狭くて分離も悪い。透明というにはほど遠く潰れた音の塊で、これでクリュイタンスの指揮云々を言うのは厳しい。フレーズの掴み方(クナの対極のフランス風みたいなことを言われがちだが、インタビューでクナのオケ統率の見事さを礼賛している記事もあるところを見ると、バイロイトで公演を分け合ったこともあるクナの影響はあったような気がする)などの巧みさは分かるが、やんぬるかな、これで褒めたら贔屓の引きたおしだろう。残念。ただし、声の方はオケよりレンジが狭いからまだ聞くに堪える。それでも、もうひとついけないのはクリストフのグルネマンツ。この二人のコンビの名演「ボリス」がさっぱり再発されないのでイライラしているのだが、ボリスそのものみたいなグルネマンツで、あまりに異質。全然いけません(ヨッフムとホッターの「ボリス」は良かったのに)。他は実はいい。コンヤはバイロイトでのローエングリン(パルジファルの息子ですね)に引き続き、妙に浮世離れした声で良いし、クナ62ではクリングゾルだったナイトリンガーのアムフォルタスもさすがで、それより声の威力は劣るとしてもクリングゾルのシュテルンも悪くない。ゴールのクンドリーも、かなりソプラノに近い声に聞こえるが、対比すべき女声がいるわけでもないから、問題なく、すぐれている。ということだが、やっぱりこの音のレヴェルでは商品化すべきだったかどうか疑問。お勧めしません(蛇足だが、魔法の花園の女性たちの中にカバリエがいたとはね)。1 people agree with this review
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