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Elgar (1857-1934)

CD Elgar Symphony No.2, Wagner Tannhauser: Overture & Venusberg Music : Boult / BBC Symphony Orchestra (1977, 1968 Stereo)

Elgar Symphony No.2, Wagner Tannhauser: Overture & Venusberg Music : Boult / BBC Symphony Orchestra (1977, 1968 Stereo)

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    のだめノビルメンテ  |  新潟県  |  不明  |  12/June/2021

    このCDはボールト・BBCの1977年のBBCプロムスの実況録音である。ボールトはこの演奏に先立ち、1976年にロンドンフィルと同曲をセッション録音しているがほぼ同じ解釈の演奏である。残念なことは元々コンサートホールとしては今一問題のあるアルバートホールでの録音なので、やや音量が足りぬことだがこの演奏はレベルが高いので我慢できる。ボールトのエルガー演奏に関してはエルガー本人が高く評価していたことは周知の事実であるが、エルガー直伝のオーソリティに安住したものでは決してなく、ボールト自身のこの曲に対する愛情が垣間見られることは当然である。第1楽章は曲調やテンポの伸縮が激しく演奏がとても難しい楽章ではあるが、冒頭のB♭の音から生気があり2小節目からの生き生きとした進行に耳が奪われる。ボールトの独壇場とばかりにスムーズに曲が展開されている。オーケストラ各パートのバランスが良く、特に金管楽器が効果的に処理されている。続く第2楽章は深く美しい。第3楽章の躍動感。後打ちのリズムを引きずらずスムーズかつ迫力をもって進行される。中間部の木管が美しい。そして白眉の第4楽章!まさにノビルメンテ!英国情緒漂う風格のある上品な音楽を聴くことができる。そして最後に第1楽章第1主題の再現部分では最後の夕焼けの黄金の光が輝き渡る。あたかもR・シュトラウスの「四つの最後の歌」のように!これが現代の録音技術で録られていたいたらどんなに素晴らしかっただろうか。  タンホイザーも名演だ。だが私はタンホイザーはドレスデン版という拘りが強く、パリ版はあまり好きではない。巡礼の歌が最後に戻るドレスデン版の完結した序曲であれば文句はなかったが・・・。  色々余計なことを書いたが、多くの場合エルガーの交響曲、特に2番についてはスコアをよく読まずに演奏されていることが多いと思う。そのためテンポの伸縮やリズム処理がうまくいかず、何かに常に引っ掛かるような演奏(特に第1楽章)、薄っぺらでただ流すだけの演奏が多々見られる。だからつまらない、やたら長いと悪口を言われる。この曲の大ファンである私も「これじゃあつまらないや」と思う演奏、ディスクも多い。そんな中で「エルガーの交響曲はどうも苦手だ」という人にこそ聞いてほしいディスクである。

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