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Tchaikovsky (1840-1893)

CD Symphony No.1, The Tempest : Pablo Heras-Casado / St.Luke's Orchestra

Symphony No.1, The Tempest : Pablo Heras-Casado / St.Luke's Orchestra

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    Ichirokagawa  |  香川県  |  不明  |  03/September/2021

    エラス=カサド指揮によるチャイコフスキーの作品集。曲目は、交響曲第1番「冬の日の幻想」と幻想序曲「テンペスト」。オケは、セントルークス管弦楽団である。1番の交響曲は、民謡風のメロディーが全曲を通じてベースにあり親しみやすい作品だが、第4楽章は別のテーマも出現し、対位法的には後期の交響曲にも引けを取らない。セントルークス管は室内オケらしいが、音響的には全く普通のオケと変わらないし、表現力の面でも第4楽章は圧倒的な印象を残す。ただ、表現力からすると次の「テンペスト」の方が凄みがある。シェークスピアの作品からインスピレーションを作品だが、セントルークス管にかかると、一大叙事詩を聴く様ですっかりハマってしまった。エラス=カサドにはチャイコフスキーの後期の交響曲等の録音にも期待したい。

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    ヤナハル  |  鹿児島県  |  不明  |  06/September/2020

     生まれて初めて聴いたオーケストラ・コンサートは、40年前神戸市文化ホールでの大学の交響楽団の演奏会で、チャイコフスキーの交響曲第1番とベートーヴェンの交響曲第2番であった。友人と二人で、ステージの真下、最前列の中央に座ってしまった。指揮者や演奏する人たちの表情までよく見えたが、音楽は頭の上を通り過ぎていったような気がする。「冬の日の幻想」がどのような音楽なのか、よく分からないまま演奏会は進んでいった。でも、冒頭の民謡風の親しみやすい旋律だけは忘れられず、いつの間にかチャイコフスキーの1番は特別な音楽になっていた。カラヤン、マルケヴィッチ、アバド、いずれもお気に入りの充実の演奏である。    エラス=カサドとセント・ルークス管弦楽団は、きっと少人数のきびきびした、少々とんがった演奏を聴かせてくれると、勝手に期待した。ところが、予想は大きく外れた。多分少人数には違いないが、抒情的で優美さの勝った響きに少々拍子抜けした。もう少し脱線ぎりぎりまで、オーケストラを煽るのかと思いきや、第3楽章のスケルツォに入っても、安全運転に終始している。穏やかで上品な演奏に少々考え込んでしまった。カラヤンやアバドの演奏を小編成にしただけではないか・・・。いや、さらに緩くも聴こえる・・・。でも、それぞれの楽章の民謡風の旋律を丁寧に聴かせる、そのやり方に魅せられるようになった。木管や金管の響きも美しい。  「テンペスト」は、うって変わって、印象に残るような旋律のない渋い作品である。アバドのように、「くるみ割り人形」のような親しみやすい音楽とカップリングしなかったのは大正解だったのではないか。「テンペスト」は、口ずさみたくなるような旋律こそ殆どないけれども、意外と充実した時間を過ごすことができる。「冬の日の幻想」の後で聴くと、異なる聞き応えながら、さらに渋さを増し、魅力的である。エラス=カサドも、「テンペスト」の方では、より積極的にオーケストラに働きかけているようである。  エラス=カサドのチャイコフスキー、続編も是非聴いてみたい。なかなか一筋縄でいかないクレバーな指揮者である。

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