Les Espaces Acoustique: Causse, Cambreling / Ens.court-circuit, Etc
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ombredouble | 東京都 | 不明 | 01/November/2012
暫く前にようやっと全曲通奏日本初演の行われた、グリゼーの、のみならずスペクトラル楽派の最高傑作.少しずつ歪みを堆積させる反復(厳密には反復ではない)がヴィオラE線の倍音上に展開し、敷居を跨ぐようにソロから18楽器まで編成を増す前半3曲、響きの歪み・テンションと時間構造のイレギュラリティの連携の試みで最後には4本のホルンの壮大な咆哮に終わる後半3曲の計約100分からなる.前半をコセ(va)・ヴァラード率いるクール・シルキュイ、後半をカンブルラン指揮フランクフルト歌劇場管が担当. 全曲初録音の意義はあったが肝心の演奏は若干ぱっとせず、KAIROSから二種目の素晴らしい全曲盤(0012422KAI:ステファン・アスバリー指揮ASKOアンサンブル/WDR響、vaソロはガース・ノックス)が出た今となっては値段くらいしか取る点がなくなっている.作品評点で押し上げて星四つとしたいが、できればKAIROS盤を聴いてほしい.1 people agree with this review
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AG | 東京都 | 不明 | 16/June/2008
グリゼイ氏の集大成・サウンドのきらめく組曲である。 ヴィオラソロの1曲目〜少人数アンサンブル〜オーケストラと次第に編成が増えて行く。持続した精神と倍音構造に支えられた力づよく美しい音楽だ。スペクトル学派としてひとくくりにされるような上っ面のサウンドでない。間宮芳生もこの曲を以前FMで絶賛して紹介していた。武満、クルターグ、ノーノ、ブーレーズ(凄い取り合わせ・笑)を愛する人には必ず共感できるであろう。0 people agree with this review
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